サイエンス
「海水と淡水」がエネルギーを生む:福岡で稼働した日本初「浸透圧発電」の仕組みと未来
2025年8月5日、福岡市で日本のエネルギー史に新たな1ページを刻む施設が静かに産声を上げた。太陽も風も必要としない。ただ、塩分濃度の異なる二つの水が出会うだけで、24時間365日、休むことなく電力を生み出し続けることが […]
別名: 塩分濃度差発電
浸透圧発電は、塩分濃度の高い水(海水など)と低い水(淡水など)の間に設置された半透膜を介して、水分子が濃度を均一にしようと移動するエネルギーを電力に変換する技術である。太陽光や風力と異なり、天候や時間帯に左右されず24時間365日の安定した発電が可能であり、ベースロード電源としてのポテンシャルを持つ。発電過程で二酸化炭素を排出しないクリーンエネルギーであり、海水淡水化施設や下水処理施設から排出される排水を有効活用できる点も大きな特徴である。