正規署名を悪用したDAEMON Toolsへのサプライチェーン攻撃:標的型バックドアの脅威と防御の限界
長年利用されてきた仮想ドライブエミュレーションソフトウェア「DAEMON Tools」の開発元を起点とするサプライチェーン攻撃が発覚した。この攻撃は正規のデジタル署名が悪用され、約1か月にわたり悪意のあるマルウェアが公式配布チャネルを通じて拡散し、世界100か国以上のユーザーに影響を与えている。攻撃者は広く利用されているが監視されにくいユーティリティソフトウェアを狙い、初期感染で環境情報を収集後、選別された一部のシステムに高度なバックドア「QUIC RAT」を投下する標的型攻撃の性質を帯びている。