Sonyが開発中と噂されるPS5の高性能バージョン「PlayStation 5 Pro」については、公式な情報は全くないが、これまでにいくつかの内部情報とされる物がリークされており、徐々にその姿が明らかになってきている。
今回、Digital Foundryの動画の中で、このPS5 ProのGPUの詳細がいくつか掘り下げられている。これはSonyの開発者向けポータルに掲載された情報とのことで、信頼性が高そうだ。
それによると、PS5 Proの搭載GPUは、以前の情報の通り、30WGP(Work Group Processor)もしくは60CU(Computing Unit)を搭載している事が確認されたという。
また、GPUクロック周波数は、最大2.35GHzまで対応しているとのことだ。ただし、これは設計上の最大値であり常にこの数値でぶん回せると言うわけではない点には注意が必要だ。
そしてSonyの文書によれば、30個のWGPによって、PS5 Proは33.5TFLOPSの処理性能を実現するとのことだ。以前の噂では、36TFLOPSと言う話もあったが、これについて、Digital Foundryは、60基のCUのクロックがベースモデルよりも低い2.18GHzである可能性を指摘している。しかし、ウルトラブーストモードによりGPUクロックは最大2.35GHzまで引き上げられ、最大で36TFLOPSのパフォーマンスを発揮するのではないかと。ただし、システムの電力上限によりそこまでブーストできるゲームはあまりないだろう。
その他、PS5 Proでは、L1キャッシュが2倍に、L0サイズが16KBから32KBに増加した新しいキャッシュ構造により、シェーダーエンジンあたりの演算ユニット数の増加と、レイトレーシング性能の高速化が実現しているという。さらに、新システムのGPUは、可変レートシェーディングのハードウェアサポート、メッシュシェーディングのサポート、ハイブリッドMSAAの追加機能など、ベースモデルでは利用できないDirectX12 Ultimateの機能をサポートしているようだ。
さて、肝心の発売日だが、これについてはまだ詳細な情報は出ていない。いくつかの情報では、今年のホリデーシーズンに合わせて、11月に発表されると言われている。
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