GoogleのPixel 9シリーズは、デザインが前モデルから大きく変わる以外に、性能面での大きな向上は見込めない可能性が高いが、それでも一部モデルでは値上げが行われる可能性がありそうだ。今回、フランスのテクノロジーサイトが入手したというフランス国内でのPixel 9シリーズの販売価格表では、Pixel 9の大幅な値上げが報じられている。
Pixel 9シリーズは全体的に値上げの傾向
Googleは、8月13日(日本時間8月14日午前2時)の「Made by Google」イベントで、4つのPixel 9シリーズを発表すると見られている。ここでは、ベースモデルの「Pixel 9」、上位モデルの「Pixel 9 Pro」とその大画面モデル「Pixel 9 Pro XL」、そして折りたたみ式スマートフォンの最新版「Pixel 9 Pro Fold」のラインナップが登場することが予想されている。
今回フランスの情報サイトDealabsが入手した情報では、この4モデルの価格と仕様が明らかになった。各モデルの価格と仕様は以下の通りとなっている(日本円は1ユーロ173円換算):
- Google Pixel 9
- 128GB: 899ユーロ(約155,500円)
- 256GB: 999ユーロ(約172,800円)
- カラー:Obsidian、Porcelain、Cosmo、Mojito
- Google Pixel 9 Pro
- 128GB: 1,099ユーロ(約190,100円)
- 256GB: 1,199ユーロ(約207,400円)
- 512GB: 1,329ユーロ(約229,900円)
- カラー:Obsidian、Porcelain、Hazel、Pink
- Google Pixel 9 Pro XL
- 128GB: 1,199ユーロ(約207,400円)
- 256GB: 1,299ユーロ(約224,700円)
- 512GB: 1,429ユーロ(約247,200円)
- 1TB: 1,689ユーロ(約292,200円)
- カラー:Obsidian、Porcelain、Hazel、Pink(256GBモデルのみ)
- Google Pixel 9 Pro Fold(旧Pixel Fold 2)
- 256GB: 1,899ユーロ(約328,500円)
- 512GB: 2,029ユーロ(約351,000円)
- カラー:Obsidian、Porcelain
以前のモデルとの価格差が気になると思われるが、基本モデルに関しては、前世代のPixel 8の128GBモデルが799ユーロだったのに対し、Pixel 9では899ユーロと100ユーロ(約17,300円)の値上げとなっている。256GBモデルに至っては140ユーロ(約24,200円)の上昇だ。
一方で、Pixel 9 ProとPixel 9 Pro Foldの価格は据え置きとなっている。ただし、これまでPixelのProモデルは大画面を採用していたことから、画面が小さくなった上で価格が据え置きと言うことは、実質的な値上げと見ることも出来るだろう。新たに登場するPixel 9 Pro XLは、Pixel 9 Proの各ストレージモデルに対して100ユーロ(約17,300円)高い価格設定となっている。
この価格設定はフランス市場のものだが、ユーロ圏全体にも適用される可能性が高い。日本市場での価格は異なる可能性もありそうだが、昨年の状況を考えると、為替はそのまま反映される可能性もあり、全体としてやはり値上げが行われる事が予想される。
Google Pixel 9シリーズの正式発表は、8月13日に予定されているMade by Googleイベントで行われる見込みだ。例年10月に開催されていたこのイベントが2か月前倒しされた理由は明らかになっていないが、新たなAI機能の搭載など、大きな変更が予想されている。
価格の上昇は、高度なAI機能の追加や、競合他社の価格戦略の変化を反映したものと考えられる。例えば、iPhone 15 Pro MaxやSamsungのGalaxy Z FoldおよびZ Flipシリーズも、前モデルから100ドルの値上げを行っている。
消費者にとっては、機能と価格のバランスを慎重に検討する必要がありそうだ。特に、基本モデルの大幅な値上げは、エントリーレベルのユーザーにとって大きな障壁となる可能性がある。一方で、高性能モデルの価格据え置きは、プレミアム市場での競争力を維持する狙いがあると見られる。
今後、日本での価格情報や、具体的な機能の詳細が明らかになることで、Pixel 9シリーズの市場での位置づけがより明確になるだろう。
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