Asusは数週間前に新たなROG Allyの中間アップデートモデル「ROG Ally X」の発表を予告していたが、本日ついに正式発表し、同時に予約受付を開始した。スペックは事前のリーク通りだが、いくつか出ているハンズオンではスペック表だけでは分からない面についても触れられており、着実な進化と改善が感じられるアップデートのようだ。
Asus ROG Ally X:ユーザーの声に耳を傾けた着実な改良が施されている
項目 | スペック |
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寸法 | 28.0 x 11.1 x 2.47 ~ 3.69 cm |
重量 | 676グラム |
チップセット | AMD Ryzen Z1 Extreme Processor(”Zen4″ アーキテクチャ、4nmプロセス、8コア/16スレッド、総キャッシュ24MB、最大5.10GHzブースト) |
RAM | 24GB LPDDR5オンボード(7500MHzデュアルチャンネル) |
ストレージ | 最大1TB M.2 2280 NVMe PCIe G4x4 Value SSD |
ディスプレイ | 7インチ FHD(1920×1080)16:9、500ニットの明るさ、100%sRGB、Corning® Gorilla® Glass Victus™、Gorilla® Glass DXCコーティング、タッチスクリーン、120Hzリフレッシュレート、7ms応答時間、AMD FreeSync Premium |
グラフィックス | AMD Radeon Graphics(AMD RDNA 3、12 CU、最大2.7GHz、最大8.6テラフロップス) |
ポート | 1 x オーディオコンボジャック、1 x Micro SDカードリーダー(UHS-II、312MB/s)、1 x USB-C(USB 3.2 Gen 2、DisplayPort 1.4、FreeSync対応、Power Delivery 3.0(入力:20V/5A、出力:5V/1.5A))、1 x USB4(Thunderbolt 4対応、DisplayPort 1.4、FreeSync対応、Power Delivery 3.0(入力:20V/5A、出力:5V/3A)) |
バッテリー | 80Wh |
スピーカー | スマートアンプ技術を搭載した2スピーカーシステム、Dolby Atmos AIノイズキャンセリング技術、Hi-Resオーディオ認証 |
価格 | $799 |
ROG Ally Xは、これまでと同様にAMD Radeon Z1 Extremeチップを内蔵しており、処理能力自体に差はないが、その他の使い勝手を大きく改善するような改良が数多く施されている。
最も大きな違いはオリジナルROG Allyで不満の多かったバッテリー容量の追加だろう。40Whから倍の80Whのバッテリーが搭載され、プレイ可能時間も大きく向上している。バッテリーは大きくなったが、Asusによると、ROG Ally Xの重量は初代と比べてわずか70g増加しただけだという。
また、マザーボードが刷新され、従来のM.2 Type2230と言う選択肢の少ないSSDではなく、M.2 Type2280 SSDをサポートする。これにより、好みのSSDに換装する事がより容易になることだろう。ただし、SSDは1TBを積んでいるので積極的に交換することも少ないかも知れない。
RAMは24GBに増強され、DDR5-7500になった。そのうち8GBはZ1 ExtremeのGPUに使用される。
また、冷却機構も改良が施されている。ヒートパイプが大きくなり、ファンは23%小型化し、ブレードが50%薄くなっているが、エアフローを改善するトンネルが2つ増え、エアフローは10%改善され、これによりTDPが向上し、パフォーマンス・モードは17Wに、サイレント・モードは13Wに強化されている。
Dパッド、再設計されたジョイスティック、そして背面の小さなマクロボタンはこれまで通りだ。
ジョイスティックは高級素材が使用され耐久性が高められており、500万回の使用に耐えるという。
また、XGMポートがなくなり、代わりに2つ目のUSB Type-Cポートが追加された。USBポートの1つはThunderbolt対応なので、外付けGPUを接続することも可能だ。
最後に価格は799ドルと言う事で、従来機から100ドルのアップで、発売は7月までに店頭に並ぶ予定とのこと。日本での価格はまだ未定だが、10万円にはならない価格で願いたいものだ。
Sources
- Asus Republic of Gamers: ROG Ally X
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