Pixel 9シリーズの指紋認証センサーは一部のカバーガラスで正しく動作しないので注意、正しく動作するのはどれ？

GoogleのPixel 9シリーズが一部出荷開始され、徐々にユーザーの手に渡り始めている。筆者も今回Pixel 9 Pro XLを購入して早速使ってみているが、購入し、いつものようにセットアップを行っているところで一つのトラブルに見舞われたため、ここでその情報と解決策を提示しておきたいと思う。それは、Pixel 9シリーズで大きく改善が見られることになった“指紋認証”にまつわる話題だ。

超音波式指紋センサーは精度が高いがカバーガラスにはシビアな相性問題も

Pixel 9シリーズでは、従来通り画面内指紋認証センサーが内蔵されており、ユーザーは画面に指を置くことで、指紋認証によってデバイスのロックを解除することが可能になっている。

Pixel 8シリーズまでは光学式の指紋認証センサーが搭載されていたが、これは精度や認識速度の面で問題が多かった。Pixel 9シリーズでは、待望のディスプレイ内蔵式の超音波式指紋センサーQualcommの「3D Sonic Gen 2」が採用された事で、認証精度や速度の面で大幅な改善が見られる。

だが、この超音波式指紋センサーは、どうやらカバーガラスとの相性がかなりシビアなようで、確認せずに購入すると“指紋認証が全く使えない”と言う事になりかねないのだ。

筆者は最初、Amazonで余り確認せずに評価と価格で以下の製品を購入して使ってみた。

貼るのも簡単で操作感も問題なかったのだが、いざ指紋認証を行おうとすると、全く反応しなかった。何度試しても認識してくれず、試しにカバーガラスを外してみたところ、問題なく認識されたため、原因が上記の製品にある事は明らかだ。もう一枚予備があったので、こちらも張り直して再度試してみたが、結果は変わらず。タッチの感度を調整するオプションで、「画面保護シート」モードをオンにしてみたがこれでもダメだった。

調べてみると、やはり相性問題があるようで、Googleによる認証「Made for Google」を受けている製品でないと正常に指紋認証センサーが動作しない可能性が高いようだ。

いくつかの製品は公式に“超音波式指紋センサー”にも対応とされており、具体的にはDeffのこちらの製品や、Spigenのこちらの製品が対応しているようだ。

筆者も実際にSpigenのカバーガラスを買い直して試してみた。3,000円とお高めではあったが、貼り付けも驚く程簡単で、全くズレなく貼り付けることが出来た。

肝心の指紋認証も問題なく認識され、晴れて安心してPixel 9 Pro XLを使う事が出来ている。

もし、同じように悩んでいる方がいらしたら是非試して頂きたい。

Made for Google対応で超音波式指紋認証にもしっかり対応している製品としては、以下の物がある。参考までにご確認頂きたい。