Googleのスマートフォン事業は、Pixelの成功によって、特に日本でも大きくシェアを伸ばしていることが伝えられている。だが、同社がシェアを伸ばすということは、どこかがシェアを落とすということだ。それが日本の企業であると聞くと、どこか寂しくもあるが、どうやらここ数年パッとしないSonyのスマートフォンXperiaは、Google Pixel成功の陰で、大きく苦戦を強いられているようだ。
Pixelはシェアを5倍に伸ばし、Xperiaは販売台数が半減
Sonyのスマートフォン事業は、日本食の代表格である“そば”のように、細く長く続いている。辛うじて日本では一定の成功を収めていたが、国際市場ではほとんど顧みられることのない存在だ。それでもSonyはこの事業を続けている。
だが、Bloombergが指摘するように、そんなSonyの最後の楽園であった日本でさえも、ここ数年苦戦を強いられているようだ。
日本市場においてiPhoneが圧倒的なシェアを誇っているのは今に始まったことではないが、ここ数年GoogleのPixelが、日本での人気がかなり高まっている。特に2023年7月移行は、日本がGoogleにとってPixelスマートフォン最大の市場となり、絶対王者のiPhoneからも積極的にシェアを奪っていることが判明した。今年に入り、別の報告書によると、日本におけるPixelの販売台数は2023年の間に500%以上伸びたという。実際に街中でPixelスマートフォンを見かける機会も多くなってきている事からも、事実なのだろう。
Pixelにとっては素晴らしいニュースだが、Sonyのスマートフォン事業にとってはそうでもない。
2023年、Sony Xperiaの日本での販売台数は40%も減少し、2024年もこの傾向は続くと予想されている。
Sonyがなぜこんなにも苦戦している中でAndroidスマートフォンを作り続けているのかは大きな疑問でもある。しかし少なくとも、Sonyはまだまだ諦めてはいないようだ。同社はQualcommと複数年の契約を結んでいるし、今年もこれからいくつかのスマートフォンが登場する事が予想されている。
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