Samsungが発表したGalaxy S25 Ultraに、Corning社の新素材「Gorilla Armor 2」が採用されることが明らかになった。人の身長に相当する2.2メートルからの落下にも耐える耐久性と、業界初の反射防止機能を備えたガラスセラミック素材として注目を集めている。
革新的な耐久性能
Gorilla Armor 2の最大の特徴は、2.2メートル(約7.2フィート)からのコンクリート面への落下試験に耐える堅牢性だ。これは、従来の競合製品が1メートルでの落下で破損するのと比較して、2倍以上の耐久性を実現している。
Samsung Electronicsモバイルエクスペリエンス事業部の機械開発チーム責任者であるKwangjin Bae氏は、「Galaxy S25 Ultraは、ユーザーに最も耐久性の高いモバイル体験を提供するための重要な進歩を表している」と述べている。
Corning独自の製造プロセス
Corningによると、Gorilla Armor 2は従来のガラスとは異なる製造プロセスを採用している。特殊な組成のガラスを熱処理することで、ガラスマトリックス内に結晶構造を形成。この構造により、機械的特性、光学特性、熱特性が向上している。
特筆すべきは、傷への耐性と反射防止性能の両立だ。従来の反射防止コーティングを施したリチウムアルミノシリケートガラスと比較して、4倍以上の耐傷性を実現している。
Gorilla Armor 2は、AppleのiPhoneに採用されているCeramic Shieldと同じくガラスセラミック素材だが、高度な反射防止表面処理技術により差別化を図っている。この処理により、屋内外を問わず表面反射を大幅に低減し、ディスプレイのコントラスト比を向上させている。
Corning Gorilla GlassのVice President兼General ManagerであるDavid Velasquez氏は、「SamsungとCorningは、消費者に最先端の革新的技術を提供するため、長年にわたって協力関係を築いてきた」と述べており、両社の協力による成果がこのGorilla Armor 2で結実したと述べている。
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