YouTubeが、以前終了したと思われていた「Premium Lite」プランを再び提供し始めている。この動きは、高額化するYouTube Premiumの代替案を求めるユーザーにとって朗報となりそうだが、残念ながら現在のところ対象の地域に日本は含まれていないようだ。
YouTube Premium Liteプラン復活の兆し
2023年10月に終了が発表されたYouTube Premium Liteだが、最近になって複数のユーザーがこのプランを目にしたと報告している。オーストラリアの歌手ソングライター、jonahmanzano氏がThreadsに投稿したスクリーンショットによると、Premium Liteは通常のPremiumプランの約半額で提供されているという。
投稿者: @jonahmanzanoThreadsで見る
さらに、ドイツやタイでも同様の報告があり、YouTubeの親会社であるGoogleも、この新バージョンのPremium Liteのテストを認めている。
YouTube Premium Liteプランの特徴
新しいPremium Liteプランは、以前のバージョンとは若干異なる特徴を持っている:
- 限定的な広告体験: 完全な広告排除ではなく、広告表示を制限する形式を採用。
- 複数デバイス対応: スマートフォン、タブレット、PCなど、様々な端末で利用可能。
- 機能制限: オフラインダウンロード、バックグラウンド再生、YouTube Music Premiumへのアクセスは含まれない。
- 価格設定: 通常のPremiumプランの約半額。
提供地域
現在、Premium Liteのテストは以下の国々で行われているようだ:
- オーストラリア:8.99 AUD/月(Web版)、11.99 AUD/月(iOS版)
- ドイツ:5.99 EUR/月
- タイ:価格未公開
これらの価格は、各国の通常のPremiumプランの約半額に設定されている。
広告表示の変更点
新しいPremium Liteプランでは、完全な広告排除ではなく「限定的な広告」体験を提供する。具体的には以下の点が明らかになっている:
- 音楽コンテンツとShortsで広告が表示される可能性がある。
- 検索やブラウジング時に、非中断型の広告が表示されることがある。
今後の展開
GoogleのスポークスパーソンはAndroid Authorityに対し、「異なるバージョンのPremium Liteをテストしている」と述べ、「オーストラリア、ドイツ、タイのユーザーの一部に登録オプションが表示される可能性がある」と説明している。
しかし、このサービスが米国を含む他の国々に展開されるかどうかは現時点で不明だ。YouTubeの広報担当者Jessica Gibby氏は、「より広範な展開に関しては現時点で共有できる情報はない」としている。
ユーザーへの影響
YouTube Premiumの価格が多くの国で最大55%も値上げされる中、このPremium Liteプランは、広告を排除したいが高額な料金を払いたくないユーザーにとって魅力的な選択肢となる可能性がある。
現在、日本でのYouTube Premiumの価格は以下の通りだ:
- 個人プラン:1,280円/月
- ファミリープラン:2,280円/月
- 学生プラン:780円/月
Premium Liteが日本市場に導入された場合、これらの価格の約半額で提供される可能性もありそうだ。
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