Qualcommが本日発表した次世代フラグシップチップ「Snapdragon 8 Elite」の性能が一足先にリークされ明らかとなった。OnLeaksとの協力により入手された情報によると、このチップセットを搭載予定のrealme GT7 Proにおいて、AnTuTuベンチマークで3,025,991ポイントという驚異的なスコアを記録したのである。
Qualcommの最新チップセットの驚異的なベンチマークスコアが明らかに
この数値は、現行のSnapdragon 8 Gen 3の最高スコアである約210万ポイントと比較して約44%の性能向上を示しており、Qualcommの主張する「シングルコアで45%マルチコアで44%の性能向上」というのが間違いではなかったことが示されている。さらに注目すべきは、Apple の最新チップセットA18 Proの約165万点と比較しても、実に83%もの大きな差をつけている点である。ただし、AndroidではVulkan、iOSではMetalと異なる描画技術を使用しているため、この直接比較には一定の留保が必要である。
Snapdragon 8 Eliteは、TSMCの3nm N3Eプロセスを採用し、4.53GHzで動作する2つのプライムコアと、3.53GHzで動作する6つのパフォーマンスコアを搭載する。GPUにはAdreno 830を採用している。
Geekbenchにおいても、シングルコアで3,260点、マルチコアで10,051点という高スコアを記録。GFXBenchでは125FPS、DreamWorks Wild Lifeテストでは166FPSを達成し、競合のMediaTek Dimensity 9400をも上回る結果となっている。
Snapdragon 8 Eliteの登場は、Androidスマートフォンにとって大きな転換点となるだろう。長年にわたりAppleが保持してきた性能面での優位性が、ついに覆される可能性が出てきたのだ。特筆すべきは、TSMCの最新3nmプロセスの採用と、効率的なコア構成により、理論値だけでなく実用面でも高いパフォーマンスが期待できる点である。
しかし、ベンチマークスコアは性能の一側面に過ぎない。実際の使用感、電力効率、持続可能な性能の維持など、総合的な評価には実機での検証が必要となるだろう。また、AnTuTuベンチマークにおけるプラットフォーム間の比較については、より詳細な分析と検証が求められる。
2024年末から2025年初頭にかけて、このチップセットを搭載した複数の端末が市場に投入される予定だ。噂では、Samsungの次期Galaxy S25シリーズにもこのチップセットが採用されると言われている。
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