Googleが先週リリースしたAndroid 15において、新プライバシー機能「プライベート スペース」の使用によってPixel 6シリーズの端末が動作不能になるという深刻な問題が報告されており、ユーザーの間で懸念が広がっている。
プライベート スペースとは何か
プライベート スペースは、Android 15で新たに導入されたプライバシー保護機能である。スマートフォン内に独立した安全な環境を作成し、特定のアプリケーションを一覧に表示させなかったり、通知もセキュリティロック環境の背後に置くことで、他者の目から隠すことができる「デジタル金庫」のような機能として設計されている。
報告される深刻な問題
Redditのユーザーコミュニティからの報告によると、複数のPixel 6ユーザーが端末の完全な機能停止を経験している。特に注目すべき事例として、あるユーザーは、プライベート スペース内にインストールしたアプリを起動しようとした直後に端末が動作不能になったと報告している。また、別のユーザーも、プライベート スペース有効化後に突如として端末が使用不能になったと述べている。
現状と対策
問題の発生メカニズムについては、Android 14で発生したマルチユーザープロファイルのバグと類似した症状を示していることが指摘されている。影響を受けた端末は、通常のトラブルシューティング手順(電源ボタンとボリュームダウンボタンの同時押下や、PCへの接続)でも復旧が困難な状態となっている。
現時点では、以下の対策が推奨される:
- Pixel 6シリーズユーザーはAndroid 15へのアップデートを一時的に控えること
- すでにアップデートした場合は、プライベート スペース機能の使用を避けること
プライベート スペースのような重要なプライバシー機能の実装において、このような深刻な不具合が発見されたことは、モバイルセキュリティの観点からも看過できない問題である。Googleからの公式な対応発表が待たれる状況である。
Source
- Android Police: Android 15 update is bricking some Pixel 6 devices
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