Apple開発者向けにiOS 18.2のベータ3(ビルド番号:22C5131e)をリリースした。今回のアップデートでは、カメラコントロールの改善や、写真アプリのビデオ再生インターフェースの改善など、ユーザー体験を向上させる複数の変更が実装された。
カメラコントロールが「画面オフ」の状態でも一発で起動可能に
iOS 18.2 の開発者向けベータ3では、iPhone 16で導入されたカメラコントロールを更に細かく設定するための機能が追加された。これまではディスプレイがオフの場合、カメラコントロールボタンを一度押すと画面がオンになるだけで、その後もう一度カメラコントロールボタンを押さなければカメラが起動しなかったが、新たに追加されたトグル「ディスプレイがオフの状態でも、カメラコントロールを1回押すだけでカメラアプリを開くことができるようになった。
設定アプリの「画面表示と明るさ」の中にある、「Requires Screen On(スクリーンオンが必要)」は、デフォルトでオンになっているが、これをオフにすることでカメラコントロールボタンでカメラが一発起動するように変更出来る。
ユーザーインターフェースの改善
その他、iOS 18.2開発者向けベータ3では、細かなユーザーインターフェース(UI)の変更が行われている。
写真アプリの最適化
- ビデオ再生時の白枠表示を廃止し、従来のような直感的な操作性を回復
- フルスクリーン表示をデフォルトに設定
- 写真アプリでビデオをタップしても、拡大・縮小されなくなり、スクラバーとギャラリービューの常時表示機能を実装
- ユーザーフィードバックに基づく改善を実施
その他のインターフェース更新
- AirDropアイコンのデザインを微調整し、より視認性を向上
- 次世代CarPlay向けメディアおよびクライメートアプリのアイコンを刷新
- iPadOS版TV appにてタブバーのカスタマイズ機能を追加
- メールアプリに新しい分類システムを導入(Primary、Transactions、Updates、Promotions)
Apple Intelligenceの新しい「認定デバイス」リスト
iOS 18.2のOSコード内に新しい「認定デバイス」リストが含まれていることが明らかになった。 このリスト自体はApple Intelligenceに関連しているようで、AppleのAI機能スイートを公式にサポートしているiPhone、iPad、Macモデルのリストが含まれている。 Appleがこのリストを含めることを選択した理由は今のところ正確には不明だが、古いデバイスのユーザーが何らかの形でApple Intelligence機能にアクセスすることを防ぐ抑止力とセキュリティ対策として追加された物と推測される。
今後の展開
iOS 18.2の正式リリースは2024年12月初旬を予定している。現在は開発者向けベータテストを継続中で、一般ユーザー向けのパブリックベータは今週後半にリリースされる見込み。また、同時にwatchOS 11.2とtvOS 18.2のベータ版も公開されている。
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