中国湖南省の地質調査局は21日、平江県の万古(ワング)金鉱区において、推定埋蔵量が1,000トンを超える超大型の金鉱床を発見したと発表した。この発見は中国の金生産能力を大幅に強化する可能性を秘めている。
発見された金鉱床の詳細
地質調査により、地下2,000メートルまでの範囲で40本以上の金鉱脈が確認され、その埋蔵量は300トンに達することが判明した。さらに、地下3,000メートルまでの範囲では、推定埋蔵量が1,000トンを超えると見込まれている。この埋蔵量は約6,000億元(約12兆8,000億円)の価値があると評価されている。
特筆すべきは鉱石の品位の高さで、地質局の鉱物探査専門家である陳茹林氏によると、地下2,000メートル地点での掘削コアサンプルから肉眼で金が確認でき、1トンの鉱石から最大138グラムの金が含まれていることが判明している。
中国の金市場における意義
この発見は、世界最大の金生産国である中国にとって重要な意味を持つ。世界金協会(World Gold Council)のデータによると、中国は2023年の世界の金生産量の約10%を占めている。しかし、2023年の第1四半期から第3四半期までの国内消費量が741.732トンであったのに対し、生産量は268.068トンにとどまっており、国内需要を満たすために輸入に依存している状況だったからだ。
新しい探査技術の活用も注目される。地質局の劉永俊副局長によると、3D地質モデリングなどの最新の鉱物探査技術が活用された。また、鉱区周辺地域での掘削調査でも金が発見されており、さらなる埋蔵量の増加が期待されている。
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