YouTubeチャンネル「SwitchUp」が、任天堂の次世代機「Nintendo Switch 2(仮称)」とされる3Dプリント製モックアップの詳細なハンズオン映像を公開した。中国のケースメーカーから提供されたという本モックアップは、現行のOLEDモデルとの比較を通じて、新型機の設計思想を垣間見せる内容となっている。
現行モデルからの進化が示唆される外観デザイン
公開された映像で示されたモックアップからは、Nintendo Switch 2の進化の方向性が見て取れる。画面サイズは現行のOLEDモデルと同等を維持しながらも、ベゼル(画面の縁)部分が大幅に削減されており、より没入感のある画面体験を実現する可能性を示唆している。これは近年のスマートフォンやタブレットで主流となっているベゼルレスデザインの影響を受けたものと考えられる。
Joy-Conコントローラーについても、現行モデルからの改良が確認できる。グリップ部分の形状が人間工学に基づいて最適化されており、長時間のプレイでも快適な使用感を実現することを目指したと思われる設計となっている。特に親指の可動域を考慮したスティック配置の微調整や、トリガーボタンの形状変更などは、ゲーマーからのフィードバックを反映した結果と推測される。
本体の筐体デザインにおいても注目すべき変更が見られる。放熱設計を意識したと思われるベント(通気口)の配置が最適化されており、これは搭載が噂されるNVIDIA Tegra T239チップの性能を最大限に引き出すための工夫と考えられる。背面のキックスタンドも、現行モデルで指摘されていた耐久性の課題に対応するため、より頑丈な構造に改められている様子が確認できる。
ただし、これらの変更点はあくまでもケースメーカーによるモックアップに基づくものであり、実際の製品では異なる可能性があることには留意が必要である。しかし、任天堂の製品開発における「革新の中の継承」という基本理念に沿った進化の方向性を示唆する内容となっている点は、十分な説得力を持つものといえるだろう。
これまでのリーク情報によると、Switch 2はNVIDIA Tegra T239チップを搭載し、DLSS(Deep Learning Super Sampling)技術をサポートする見込みである。ただし、最も要求の高いタイトルでは、4K解像度や画面のネイティブ解像度である1080p出力をDLSSで実現することは困難である可能性が示唆されている。
Xenospectrum’s Take
今回のモックアップ公開は、任天堂の次世代機開発の方向性を示す重要な手がかりとなる。特に注目すべきは、現行モデルの成功要素を維持しながら、性能面での進化を図ろうとする任天堂の慎重なアプローチだ。DLSSの採用は賢明な選択といえるが、4K出力の制限は競合他社との差別化において課題となる可能性がある。しかし、任天堂の真骨頂は常にハードウェアスペックだけでなく、革新的なゲーム体験の提供にある。この観点から、正式発表時には我々の予想を超える特徴が明らかになる可能性も否定できない。
Source
- SwitchUp (YouTube): Ok So Someone Sent Us THAT Switch 2 Mock Up & Its CASE…We Have Thoughts
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