モバイルバッテリーで有名なAnkerで最も売れたバッテリーは「Anker PowerCore 10000」らしい。
10,000mAh と言う必要十分なバッテリー容量とサイズ感、そして2,990円という手頃な価格が多くのユーザーの心をつかんだのだろう。
だがそんな名機も、2016年の発売ということで、USB-Cポートが普及するに従って仕様の古さが目立ってきた。充電には最近ではほとんど使う事もなくなったMicro USBポートが必要であり、出力もUSB TypeAポートしかないのはやはり不便な物だ。
そんなユーザーの多くの期待の声が反映されたAnker Power Core 10000の正統な後継機種が、今回ご紹介する「Anker Power Bank (10000mAh, 22.5W)」モデルとなる。USB-Cポートを搭載した現代的な作りになった事に加え、最近のAnker製品で増えてきたケーブル一体型の作りを“ストラップ化”すると言う意外な形で実現している意欲的なモデルだ。
ストラップが特徴的な現代的なデザイン
Anker Power Bank (10000mAh, 22.5W)を特徴付けるのは、何よりもそのストラップだろう。
モバイルバッテリーにストラップが付属しているのも珍しいが、このストラップがUSB-Cケーブルになっていると言うのも、また面白い。
ストラップに関しては後ほど触れるとして、まずは本体デザインから。
丸みを帯びた薄型で、スッと手に馴染むデザインだ。
サイズは114 x 71 x 16 mmと言う事で、少し高さと幅は増したが、厚さは減っており、薄さが際立つ形だ。
重量は200gと言う事で20g増しだが、それ程重量アップは感じない。
若干のサイズアップではあるが、それを補って余りある多くの機能向上が見られる。
容量・出力・ポート数すべてがアップ(重量も)
バッテリー容量は10,000mAhと言う事でこれは前モデルから仕様を引き継いでいる。10,000mAhあれば、iPhone 15なら約2回、Galaxy S24でも1.8回分充電出来る容量ということで、普段使いではまず困ることはないだろう。
大きな変更点としては、バッテリー残量がデジタル表示で1%単位で表示される出来るディスプレイを備えており、残量管理が格段に便利になった事だ。
これまでは4段階のLEDインジケータでの残量表示だったので、あくまでも目安であり、20%残っているのか5%しか残っていないのか判別が付かなかった。実際使ってみると分かるが、ディスプレイで数字で残量確認出来るのはとても便利なものだ。
次に、ポート数が3つに増えているのも大きな進化だ。USB-Cポートが2つ(1つは充電兼用)とUSB-Aポートが1つとなっている。
それぞれのポートの入出力は、
- USB-C
- 入力 :5V⎓3A/ 9V⎓2.22A (MAX 20W)
- 出力:5V = 3A / 9V = 2.22A / 10V = 2.25A (MAX 22.5W)
- USB-A
- 出力:5V = 3A / 9V = 2A / 10V = 2.25A (MAX 22.5W)
となっている。ただし、22.5Wでの出力はHuawei機器のみ対応と謎仕様だ。Huawei機器以外については、USB-AポートはMAX 18W出力、USB-CポートはMAX 20W出力となっている。
ちなみに、複数ポート使用時の場合、各ポートの最大出力は15Wとなる。合計出力は22.5Wと言う事で、3ポートを同時に使うのはあまり現実的ではないが、やろうと思えば可能ではある。
実際は、iPhoneと一緒にAirPodsを充電するなど、2つのデバイスを同時に充電するくらいに留まりそうだ。
AirPodsやApple Watchなど、小型電子機器の充電向けに低電流モードも備えている。USB-Cポートは自動で認識するようだが、USB-Aポートの場合は、本体のボタンを2回押すことで低電流モードへの切り替える必要があるようだ。
また、注意点としてパススルー充電には対応していないため、バッテリーの充電が優先される点は気になる人には気になるかも知れない。
ストラップがUSB-Cケーブルになるという離れ業
Anker Power Bank (10000mAh, 22.5W)の最大の特徴であるストラップを見てみよう。
モバイルバッテリーを持ち運んでいるのに、ケーブルを忘れて結局役に立たなかったと言う経験はないだろうか?このAnker Power Bank (10000mAh, 22.5W)は、ストラップがそのままUSB-C to Cケーブルになっており、取り外して充電ケーブルとして利用することが可能だ。
USB-Cケーブルということで、iPhone 15をはじめ、最近のデバイスならばほぼ使い回すことが可能だ。
使い終わったらまたストラップとして収納しておけば、ケーブルを忘れるということもない。
ストラップとしての耐荷重は5kgと言う事で、バッテリーをどこかにぶら下げておく分には全く問題のない仕様だ。ケーブル自体も10,000回の折り曲げテストに合格した高耐久ケーブルなので、極端な使い方をしなければ問題なく使える。
ただ、このケーブルは専用品であるため、なくしたり破損した場合は別売りしていない点に注意が必要だ。ストラップ単体での販売も希望したいところ。
機能性を考えるとコスパ良すぎな新定番モバイルバッテリー
Anker Power Bank (10000mAh, 22.5W)は、10,000mAhと言う普段使いに十分な容量を備えながら、薄型で持ち運びしやすく、視認しやすいディスプレイを搭載したなど、堅実なアップデートを加えながらも、ストラップ型のUSB-Cケーブルを搭載したという奇抜なアイデアも光る意欲作だ。
Ankerにはケーブル一体型で10,000mAhのAnker Nano Power Bankというモデルもあるが、価格は6,490円と、モバイルバッテリーとしては少し高価な部類になる。
それを考えると、モバイルバッテリーとして求められる数多くの機能を搭載しつつ、3,490円と破格な価格を実現したAnker Power Bank (10000mAh, 22.5W)は、これからモバイルバッテリーを購入しようと考えている人に第一にオススメしたい新定番モデルの登場と言える。
モバイルバッテリーと言えばAnkerの面目躍如と言った所だろうか。
迷わず“買い”の太鼓判を押したい。
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