Synopsysは、データセンター内でのAIワークロードデータのボトルネックを解消するために、新しいPCIe 7.0 IPソリューションを発表した。
次世代HPCおよびAIスーパーコンピューティング・チップ設計向けのPCIe 7.0 IPソリューションがまもなく市場に登場
このソリューションは、コントローラ、IDE(Integrity and Data Encryption)セキュリティモジュール、PHY(物理層)、および検証IPから成り、x16構成で512GBpsの帯域幅を提供するフルスタックソリューションである。
Synopsysによると、この新ソリューションは、相互接続の電力効率を最大50%向上させ、前世代のPCIeと比較して同じチップ面積で2倍の帯域幅を実現し、後方互換性も完全にサポートするとのことだ。
同社はまた、AIおよびHPCネットワーキングチップの統合リスクを軽減し、AI/MLスケールアップファブリックの主要な相互接続に対して高速かつ安全なデータ転送を可能にすると述べている。
「今後5年間で、AIクラスター向けのデータセンターの電力消費は80%増加すると予測されています。このソリューションは、その課題に対処するのに役立つでしょう。このPCIe Gen Sevenは前世代よりも電力効率を50%向上させており、技術が展開されるにつれてAIクラスターの電力消費を削減するのに役立ちます」と、SynopsysのプリンシパルHPC IPプロダクトマネージャー、Priyank Shukla氏は述べている。
このソリューションはまた、OpenLightフォトニックIC技術を初めて使用し、長距離リンクでの省電力を実現する予定である。ただし、Shukla氏は、50%の効率向上は銅対銅の転送に関連するものであり、銅対光の転送に関する指標は後日発表される予定であると述べた。
「Synopsysはこの相互接続技術を全エコシステムに提供します。この技術は特定の分野だけでなく、シリコンで実証された技術を持つAIアクセラレータクラスター全体に提供されます」と、Shukla氏は説明する。
PCIe 7.0 IPソリューションは、エコシステムがGen 7.0技術に対応できるよう段階的に展開される予定である。現在、SynopsysのPCIe 7.0検証IPは利用可能であり、IDEセキュリティおよびPHY IPを備えたPCIe 7.0コントローラは2025年初頭に一般提供される予定である。
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