Microsoftが推しているAI PCこと「Copilot+ PC」は、AI処理機能を前面に押し出し、搭載プロセッサの「TOPS」競争を引き起こしているが、それと同時にもう一つ大きな変化をもたらしている。それがPCの搭載メモリ(RAM)容量の増加だ。
Copilot+ PCの要件には「最低でも16GBのRAM」が必要とされており、この新たな基準により今後発売されるPCの平均搭載RAM容量が押し上げられることが予想されている。
Copilot+ PCがRAM容量の増大を後押し
市場調査会社のTrendForceによると、2024年のノートPCの平均搭載RAM容量は、2023年の10.5GBから、2024年は11.8GBに増える事が予想されるようだ。この成長を後押ししているのが、上述したように、最低要件が16GBであるCopilot+ PCの登場となる。6月中旬から順次発売が開始されたSnapdragon Xチップを搭載したCopilot+ PCは多くの宣伝と、AIへの関心の高まりから多くの需要が予想され、2025年までにAI機能が強化されたノートPCのシェアは20.4%に達すると、TrendForceは予想している。
ここではMacについては触れられていないが、今後同社が「Apple Intelligence」を推奨していく為にも、同様に多くのRAMが必要となることから、これまで頑なに8GBの搭載RAM容量から始まっていたMacラインナップも見直しが行われる事が予想される。既にApple自身が提供するXcode 16では一部機能が16GBの搭載RAMを要求する事態になっており、この動きは避けられないものとなるだろう。
TrendForceは2025年には更に平均搭載RAM容量が増大し、12.6GBにまで増えると予想している。
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