Appleは最新モバイルOSの「iOS 17」を正式リリースした。iOS 17では、コミュニケーション体験の再設計、AirDropのアップデート、iMessageの改善、新しいスタンバイモード、インタラクティブなウィジェットなどが提供される。
同社モバイルOSの最新版は、iPhoneで設定アプリを開き、[一般]>[ソフトウェアアップデート]の順にタップする事で、インストールすることが可能だ。詳細については、下記をご覧いただきたい。
対応デバイス
iOS 17になり、iPhone X以前のデバイスはサポートされなくなっている。今後、最新のiOSリリースには、第2世代のiPhone SE、iPhone XS/XS Max、またはiPhone XRが必要となる。実際の対応デバイス一覧は下記の通りだ:
- iPhone SE (第2及び第3世代)
- iPhone XR
- iPhone XSおよびXS Max
- iPhone 11, iPhone 11 Pro, iPhone 11 Pro Max
- iPhone 12, iPhone 12 mini, iPhone 12 Pro, iPhone 12 Pro Max
- iPhone 13, iPhone 13 mini, iPhone 13 Pro, iPhone 13 Pro Max
- iPhone 14, iPhone 14 Plus, iPhone 14 Pro, iPhone 14 Pro Max
iOS 17の主な新機能
パーソナライズされた連絡先ポスター:iOS17では、パーソナライズされた連絡先ポスターを作成して、写真、メモ帳、タイポグラフィで自分らしさを表現できる。連絡先ポスターは、標準の電話アプリケーションと他社製の通話アプリケーションで利用可能だ。
ライブ留守番電話:誰かが留守番電話を残したとき、リアルタイムで書き起こしを見たり、電話に出たりすることが出来る様になった
FaceTimeの音声とビデオメッセージ:FaceTimeで連絡を取ろうとしている相手が不在の場合は、ビデオまたはオーディオメッセージを残すことができる。さらに、iPhoneの連携カメラを使ったFaceTimeがApple TV 4Kでも利用できるようになりました。
iMessageの改善:iMessageアプリケーションの新しい場所、自動チェックイン、スワイプして返信するジェスチャー、検索フィルタ、音声メッセージの書き起こしなど、iMessageの最新の進化を楽しめる。
スタンバイモード:充電中にiPhoneを横向きにすると、日付と時刻、音楽、写真、ライブアクティビティ、Siriの結果など、便利な情報が表示されるようになった。スタンバイモードは他社製アプリケーションでも利用可能だ。
インタラクティブなウィジェット:対応するアプリを開かなくても、ホーム画面からリマインダーの通知、音楽の再生、スマートホームアイテムとの連動などができるようになった。
NameDrop:iPhone同士をかざすだけで、電話番号、Eメールアドレス、連絡先ポスターなどの連絡先関連データを他の人と交換できるようになった。
AirDropの改良:iOS 17では、AirDropを使ったアイテムの共有がより簡単になりました。2台のiPhoneを近づけると、転送が開始される。今年の後半には、近くにいないときにインターネット経由でAirDropを使ってファイルを転送するオプションが追加される予定だ。
キーボードの改善:iOS17では、オートコレクトされた単語に下線が引かれ、ワンタップで元に戻すことができる。さらに、スペースキーをタップすることで、インライン予測を使ったり、単語や文章全体を終了させたりできる。
Safariのアップグレード:iOSの内蔵ブラウザでは、履歴、拡張機能、タブグループ、Cookie、お気に入りを互いに切り離して、仕事、個人的なブラウジング、その他のアクティビティ専用のスペースを作ることができる。
AirPods:iOS 17では、第二世代のAirPods Proに、外音取込モードとノイズキャンセリング機能を動的にブレンドする適応型オーディオが追加された。また、AirPodsのステムを押すことで、通話中のミュートやミュート解除をすばやく行うことができる。最後に、Appleは自動切り替えをより簡単に、より速く、より信頼できるものにした。
ヘルスケアアプリ:iOS 17ではヘルスケアアプリケーションが大幅にアップグレードされ、感情や日光浴(対応するApple Watchモデルで)など、さらに多くの健康指標をトラッキングできるようになった。服薬トラッカーは、より多くのリマインダーを提供し、あなたがいつ、どのくらいコンスタントに薬を飲んでいるかについてのグラフ、ハイライト、概要を表示する。最後に、iPhoneを目に近づけすぎると、視力が低下する可能性があると警告が表示されるようになった。
Siriの改善:iOS 17では、Siriを呼び出すのに“Hey”と言わなくても良くなった。ユーザーは”Siri “とだけ呼びかければ良い。また、このデジタルアシスタントは連続したリクエストにも対応する。
その他iOS17の変更点
これらはiOS 17に含まれる主要な機能の一部に過ぎない。このアップデートには、ほかにも多くの改善や変更が含まれる。
- オフラインで使用できるダウンロード可能な地図と、電気自動車のリアルタイム充電ステーション監視。
- メールで受信した認証コードを自動入力。
- 信頼できる連絡先とのパスワード共有。
- メッセージ、AirDrop、FaceTimeなどで受信した機密性の高いビデオや写真の保護機能が追加されたコミュニケーションセーフティ。
なお、iOSのアップデートができない場合はこちらのサイトに詳しい対処法が掲載されているため、お困りの場合は参照頂きたい。
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