Googleは現地時間10月24日、Android 15の四半期プラットフォームリリース(QPR)最新版となるQPR1 Beta 3の配信を開始した。本アップデートは、Pixel 6シリーズから最新のPixel 9シリーズまでの広範なデバイスを対象としており、システムの安定性向上とBluetooth機能の改善に重点を置いている。
主要な改善点と不具合修正
今回のベータ版では、ユーザーとデベロッパーから報告された多数の課題に対応している。特に注目すべき修正点には以下が含まれる:
- 通知コンテンツの切れ表示問題の解消
- システムメモリページングに起因するクラッシュと再起動の修正
- Bluetoothデバイス接続時の音量ボタン動作不具合の解決
- ホーム画面でのアプリアイコン表示の改善
- マルチユーザー環境でのパフォーマンス低下とクラッシュの修正
- 折りたたみ式デバイスの展開時における画面表示の問題解決
Bluetooth関連では、特に以下の2点で重要な改善が実施された:
- 仮想デバイスインスタンス間でのBluetoothリソース再利用時におけるクラッシュの修正
- LE Audio音量制御の改善:接続された各シンクの音量を個別に調整可能に
対応デバイスと入手方法
本ベータ版は以下のPixelデバイスで利用可能である:
- Pixel 6/6 Pro/6a
- Pixel 7/7 Pro/7a
- Pixel 8/8 Pro/8a
- Pixel 9/9 Pro/9 Pro XL/9 Pro Fold
- Pixel Fold
- Pixel Tablet
Android Beta Programに参加しているユーザーには自動的にアップデートが配信される。未参加の場合でも、プログラムへの登録により入手可能だ。
Android 15 QPR1 Beta 3は、12月の正式リリースを前に、システムの安定性と使用性を大きく向上させる重要なアップデートとなっている。特にBluetooth機能の改善は、ワイヤレスオーディオデバイスの普及が進む現代のユーザーニーズに適切に対応するものだ。
また、折りたたみデバイスに関する不具合修正は、Googleが新しいフォームファクターへの対応を着実に進めていることを示している。ベータ版とはいえ「一般使用に適している」とされる本アップデートは、年末の正式リリースに向けて期待を高めるものだろう。
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