Intelは次世代モバイル向けプロセッサ「Lunar Lake」の2024年登場を発表していたが、具体的な時期は明らかになっていなかった。どの製品に搭載されるのかも不明だったが、今回PCWorldが発見した事実から、これが次世代携帯ゲーム機に搭載される事が明らかになった。具体的にLunar Lakeが搭載された製品が明らかになるのはこれが初めてとなる。
10.95インチの大型ディスプレイを備えた「Weibu GP10」がLunar Lakeを採用
PCWorldは、Shenzhen Weibu Information Inc.が開発した「Intel Lunar Lakeチップを内蔵した11インチの携帯型ゲームPC、GP10」を、台湾で6月4日から開催されるCOMPUTEXの公式サイトに掲載されている(現在は取り下げられている模様)にて発見した。
なお、Weibu GP10の判明している仕様は以下の通りだ:
- ディスプレイ:10.95インチ(1920×1200、120Hz、マルチタッチ対応)
- プロセッサー:Intel Lunar Lake(スピードとモデルは非公開)
- メモリ:LPDDR5(オンボード)、最大64GB
- ストレージ:M.2:M.2.NVMe 2280、最大2TB
- ワイヤレス: 802.11ac/802.11ax
- ポート:USB-C、TF、3.5mmジャック
コントローラーは見ると取り外し可能なようにも見えるが、その点については不明だ。
このWeibu GP10が珍しいのは、Lunar Lakeを採用した初めての携帯ゲーム機であろうということだけではなく、携帯ゲーム機向けにカスタムされた物ではなく、“完全な”Lunar Lakeチップを搭載している事だ。例えば、Lenovo Legion Go 8.8は、携帯型ゲーム市場向けに特別に設計されたAMD Ryzen Z1を使用しているなど、その小さなフォームファクタ、電源に合わせて小さくするのが常識だからだ。それだけLunar Lakeの省電力性能が優れているのか、それだけ多くのバッテリーを搭載しているということだろうか?なお、2022年、Intelの幹部はHot Chipsカンファレンスで、Lunar Lakeは15ワット以下で動作する超ポータブル機器に最適化されると述べていた。
具体的にCore Ultra 200VのどのSKUが搭載されているのかは不明だ。Lunar LakeはSKUに関係なく、4つのLion Coveコアと4つのSkymontコアを備えており、Xe2コアは7つまたは8つが搭載される。そしてBattlemageから派生したXe2-LPGアーキテクチャを採用しており、GPU性能の大幅な向上が期待出来る。
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