Tesla/SpaceXのCEOであるElon Musk氏が設立したAI企業「xAI」が、シリーズB資金調達ラウンドで60億ドル(9,417億円)もの巨額資金の調達に成功した事を発表した。
巨額の資金を調達し“エキサイティングな技術と製品”を開発
60億ドルと言えばインパクトのある数字でもあるが、AI業界では突出して多いというわけでもない。既にAnthropicは60億ドル以上を調達し、MicrosoftはOpenAIに130億ドルという巨額を投資している事は注目に値する。
さて、今回のxAIの資金調達ラウンドだが、Valor Equity Partners、Vy Capital、Andreessen Horowitz、Sequoia Capital、Fidelity Management & Research Company、Prince Alwaleed Bin TalalおよびKingdom Holdingが参加しているとのことだ。
xAIは「複数のエキサイティングな技術更新および製品」を開発中であり、近い将来に発表される予定であると述べている。また、資金調達で得た資金は、xAIの最初の製品を市場に投入し、高度なインフラストラクチャを構築し、将来の技術の研究開発を加速するために使用されると付け加えられている。
xAIは既に10万個のNVIDIA H100 GPUを搭載したスーパーコンピュータが、数十億ドルをかけてGrokの次期バージョンを動かすために構築されると報じられている。「Gigafactory of Compute」と呼ばれるこのスーパーコンピューターは、“現在存在する最大のGPUクラスターの少なくとも4倍の規模になる ”とのことだ。
Musk氏と言えば、現在はXとして知られる旧Twitterを買収した事でも知られているが、実はAI時代の寵児であるOpenAIの創業者でもある事はもしかしたら余り知られていないかも知れない。2018年にTeslaとの利益相反を理由にOpenAIを離れてから、Musk氏はOpenAIを公然と批判しており、今年3月には「人類に利益をもたらすAIの開発よりも利益を優先することで、当初の契約合意に違反した」と、主張し、OpenAIとCEOのSam Altman氏に対する訴訟も起こしている。
Source
コメント