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世界のPC出荷台数が成長に転じ、パンデミック前の水準に戻る

Y Kobayashi

2024年4月9日

市場調査会社IDCの最新の調査報告によると、2024年第1四半期における世界のPC出荷台数は5980万台となり、前年同期比1.5%の成長率を記録し、ついに数年ぶりに成長に転じたとのことだ。

翻って、2023年第1四半期の市場は前年同期比で28.7%減少し、史上最低を記録していた。IDCによれば、今年は成長に転じた戻っただけでなく、台数ベースでもようやくパンデミック前の水準に戻ったという。ちなみに、2019年第1四半期の出荷台数は6050万台だった。

全メーカーの平均伸び率は前年同期比1.5%増と、それほど印象的なものではなかったが、Appleは、Macの出荷台数が2024年第1四半期に2023年第1四半期の14.6%増と、ほぼ10倍の伸びを示し、台数ではリードしていないが、成長率では1位となっている。2位はAcerで9.2%増、3位はLenovoで7.8%増だった。

台数ベースではLenovoが23%で1位、HPが20.1%で2位、Dellが15.5%で3位だった。

企業1Q24 出荷台数(万台)1Q24 市場シェア1Q23 出荷台数(万台)1Q23 市場シェア1Q24/1Q23 成長率
1. Lenovo1,37023.0%1,27021.6%7.8%
2. HP Inc1,20020.1%1,20020.4%0.2%
3. Dell Technologies93015.5%95016.1%-2.2%
4. Apple4808.1%4207.1%14.6%
5. Acer Group*3706.2%3405.7%9.2%
5. ASUS*3606.1%3806.4%-4.5%
Others1,26021.1%1,33022.6%-5.0%
Total5,980100.0%5,890100.0%1.5%
Source: IDC Quarterly Personal Computing Device Tracker, April 8, 2024

世界のほとんどの地域で、インフレ率が低下しており、その結果、PC出荷台数は回復し始めている。しかし、IDCは、中国のデフレ圧力が世界のPC市場に影響を及ぼしており、中国ではデスクトップPCの需要が低迷しているため、同国のPC需要は第4四半期も減少したと指摘している。

IDCのJitesh Ubrani氏は次のように述べている:「中国の苦戦にもかかわらず、今年後半には新型のAI PCが店頭に並び、商業バイヤーがパンデミック中に購入したPCのリフレッシュを始めるため、2024年も回復が続くと予想される。出荷台数の伸びとともに、AI PCの価格も上昇し、PCメーカーや部品メーカーにさらなるビジネスチャンスをもたらすと予想される」。


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