Google Pixel 9シリーズに、最新のAIモデル「Gemini Advanced」の無料サブスクリプションが付属する可能性が高まっている。これは、Googleが次期フラッグシップスマートフォンの魅力を高めるため、強力なAI機能を前面に押し出す戦略を取ることを示唆している。ユーザーにその利便性を示す事で、ユーザーの獲得に繋げたい意向のようだ。
Pixel 9シリーズ購入者に最大1年間の「Gemini Advanced」サブスクリプションを無料提供
9to5Googleによると、Googleアプリのベータ版(バージョン15.28)のAPK解析によって、Pixel 9シリーズにGemini Advancedの無料サブスクリプションが付属する可能性が明らかになったという。特に注目すべきは、Pixel 9 Proシリーズ(Pixel 9 Pro、Pixel 9 Pro XL、Pixel 9 Pro Fold)の購入者に対して、1年間のGemini Advancedサブスクリプションが無料で提供される可能性が高いことだ。
アプリのコード内には次のような文字列が発見されたという:「Your Pixel Pro gives you access to a 1-year subscription to Gemini Advanced, our most capable AI model with priority access to new features, at no cost to you.(Pixel Proを購入すると、最も高性能なAIモデルであるGemini Advancedの1年間のサブスクリプションと、新機能への優先アクセスが無料で提供されます)」
<string name=”assistant_zero_state_google_one_p9_short_eft_upsell_body”>Your Pixel may give you access to a 6-month subscription to Gemini Advanced, our most capable AI model with priority access to new features, at no cost to you.</string>
一方、標準モデルのPixel 9に関しては、6か月間の無料トライアルが提供される可能性が示唆されている。これは、より上位モデルへのアップグレードを促す戦略の一環と見られる。
<string name=”assistant_zero_state_google_one_p9_short_eft_upsell_title”>Get 6 months of Gemini Advanced with Pixel at no cost</string>
Gemini Advancedは、Googleが2024年2月に発表した高度なAIモデルで、通常月額20ドル(約3,000円)のサブスクリプション料金が必要となる。このサービスには、1.5億トークンのコンテキストウィンドウを持つGemini 1.5 Proモデルへのアクセス、新機能や独占機能への優先アクセス、Pythonコードの編集と実行機能、2TBのGoogle Oneストレージなどが含まれる。
この特典は、実質的に34,800円相当の価値があり、ユーザーにとって魅力的な特典となる可能性が高い。Googleは、AIを活用した機能をPixel 9シリーズの主要なセールスポイントとして位置づけ、「このスマートフォンが可能な全ての高度なAI関連機能を無料で試すことができます」といったキャンペーンを展開する可能性がある。
Pixel 9シリーズは2024年8月13日に発表される予定で、これはGoogleの従来の10月発表スケジュールから大きく前倒しされた異例な物だ。この戦略的な動きは、9月に予定されているAppleのiPhone 16シリーズとApple Intelligenceの発表に先手を打つ狙いがあるとみられている。
スマートフォン業界におけるAI機能の重要性が増す中、GoogleのこのアプローチはPixel 9シリーズの競争力を高め、ユーザーに強力なAI体験を提供することを目指している。ただし、これらの情報はまだ公式に確認されたものではなく、正式な発表まで変更される可能性がある点に注意が必要だ。
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