Appleによる生成AIの自社デバイスへの導入は、緩やかに行われ、派手さはないが、OSの機能に統合されたいくつかの要素は興味を惹く物があった。その一つがAIが絵文字を生成する「Genmoji」だが、同様の機能がもしかしたらPixelスマートフォンにも登場するかも知れない。
ステッカーや絵文字の生成を行う「Creative Assistant」が登場か
Androidの専門家であるMishaal Rahman氏がAndroid Authorityに寄稿した記事よると、GoogleはAndroidの新たな機能として「Creative Assistant(仮称)」と呼ばれる機能を今後取り入れようと計画しているようだ。
Rahman氏は、本日リリースされたAndroid 15 ベータ3の中で、いくつかの興味深い記述を見付けたことを報告しており、その中でこの「Creative Assistant」を発見したとしている。同氏によると、これはAndroidアプリであり、パッケージ名が「com.google.android.apps.pixel.creativeassistant」とされていることから、これがPixel専用のアプリになると推測している。また、TensorチップのTPUに関連するバイナリと、Android 15 Beta 3に搭載された最新バージョンのGoogle Markupアプリの2か所で参照されているとのことだ。
Creative Assistant自体はAndroid 15 ベータ3には含まれていないが、Rahman氏は上記のGoogle Markupアプリでの参照から、いくつかの重要な詳細が明らかになったと報告している。ちなみに、Markupアプリは、Google Photosなどの一部のアプリでスクリーンショットの編集や注釈付けを行うアプリだ。
このMarkupアプリ内のコードによれば、新機能でユーザーが生成AIを使用してステッカーを「リミックス」でき、それを編集中のスクリーンショットや他の画像に貼り付けることができることを示している可能性が高いとのことだ。
Creative Assistantアプリがオンデバイス処理での画像生成に対応するかどうかは、現時点からは確実には分からないが、TPUアプリサービスバイナリで参照されていることから、その可能性がありそうだ。ステッカーの小さいサイズと解像度であれば、モバイルに最適化された画像生成モデルが搭載される可能性もあるという。
前述のとおり、これが将来的に実現するかどうかはまだ不明である。しかし、Rahman氏はこの機能が登場する可能性が高いとしており、この機能がPixel 9専用か、既存のTensor Pixelsでも機能するかは不明だがCreative AssistantアプリのPixel 8向けのAndroid 15 ベータ3にも見られるため、Tensor G3搭載デバイスにも提供される可能性があるという。
Source
- Android Authority: The Pixel 9 could let you create your own stickers with generative AI
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