NVIDIAの次世代GeForce RTX 5000シリーズ(Blackwell)のノートPC向け製品の一部情報がリークされ、そのメモリ構成などの詳細情報が明らかとなった。この情報はノートPCを製造する台湾のOEM及びODMコンピューターメーカーCLEVOに対するランサムウェア攻撃の結果流出した情報のようで、Dominic AlvieriによってXで共有された物だ。
ラインナップ全体がGDDR7メモリにアップグレード
今回リークされたスライドは4枚で、AMD、Intel、NVIDIAのCPUやGPUのロードマップなどが含まれる物だ。とりわけ興味深い物がNVIDIAのノートPC向け次世代GeForce RTX 5000シリーズBlackwellグラフィックボード製品で、そこには少なくとも六つのラインナップが存在し、GDDR7メモリを搭載していることが明らかになった。SKUの一覧は以下の通りとなる。
グラフィックボード | コードネーム | メモリ |
---|---|---|
GeForce RTX 5090? | GN22-X11 | 16GB GDDR7 |
GeForce RTX 5080? | GN22-X9 | 16GB GDDR7 |
? | GN22-X7 | 12GB GDDR7 |
GeForce RTX 5070 | GN22-X6 | 8GB GDDR7 |
GeForce RTX 5060 | GN22-X4 | 8GB GDDR7 |
GeForce RTX 5050 | GN22-X2 | 8GB GDDR7 |
GN22-X11とGN22-X9は、それぞれGeForce RTX 4090(GN21-X11)およびGeForce RTX 4080(GN21-X9)を置き換えることになると考えられる。コードネームからすると、GeForce RTX 5090およびGeForce RTX 5080の可能性がありそうだ。どちらも256ビットバスインターフェースを介して動作する16 GBのGDDR7メモリを搭載し、既存のGN21とはピン互換性のない新しいパッケージになりそうだ。恐らくGB203 GPUを使用することになるとみられる。
GeForce RTX 4080(GN21-X9)は12GBのRAMだった事から、RTX 5080では単純に16GBへのRAMアップが期待出来そうだが、12GBのGN22-77が新たにRTX 5080となる可能性もありそうだ。これは、192ビットバスインターフェースを介して12GBのGDDR7メモリを搭載している。
GN22-X6とGN22-X4はそれぞれGeForce RTX 4070およびGeForce RTX 4060を継承して、GeForce RTX 5070およびGeForce RTX 5060になると見られる。8GBのGDDR7メモリを搭載し、128ビットメモリインターフェースとなりそうだ。メモリ自体はGDDR7にアップグレードされるが、メモリ容量は現状維持となる可能性がありそうだ。
8GBのGN22-X2ボードはおそらくGeForce RTX 4050を置き換えてGeForce RTX 5050になりそうだ。こちらも128ビットメモリインターフェースを介して、8GBのGDDR7メモリを搭載している。
そしてロードマップからは、低価格帯のBlackwell GPU製品の登場はかなり遅くなりそうなことが見て取れる。GeForce RTX 4050およびGeForce RTX 3050 6GBは2025年まで継続して販売されるようだ。
モバイルRTX 5000シリーズは2025年に発売される予定だ。具体的な日付は記載されていないが、恐らくCES 2025で登場すると見られ、時期的にはIntelのArrow LakeおよびAMDのFire Rangeプロセッサを搭載したモバイルデバイスと同時期に登場すると見られる。
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