Googleの次期フラッグシップスマートフォン「Pixel 9」シリーズに関する詳細な情報が、公式発表前にリークされた。8月に予定されているイベントを前に、マーケティング資料や新たなレンダリング画像が流出し、新モデルの仕様や機能、外観が明らかになってしまい、Googleの新製品発表イベントの内容がほぼ出尽くしてしまった可能性がありそうだ。
Pixel 9シリーズの仕様と特徴が明らかに
信頼性の高いリーカーとして知られる@OnLeaks(Steve Hemmerstoffer氏)が91mobilesに提供した情報によると、Pixel 9シリーズには4つのモデルが用意される。基本モデルのPixel 9、Pixel 9 Pro、Pixel 9 Pro XL、そして折りたたみ式のPixel 9 Pro Foldだ。
これらの端末は全て、Googleの新しいプロセッサ「Tensor G4」を搭載する。RAMは基本モデルで最大12GB、他の3モデルでは最大16GBとなる。ディスプレイサイズは、Pixel 9が6.3インチのActuaディスプレイ、Pixel 9 ProとXLモデルがそれぞれ6.3インチと6.8インチのSuper Actuaディスプレイを採用する。
カメラ性能も大幅に向上している。Pixel 9 ProとXLモデルには42MPのセルフィーカメラが搭載され、リアカメラは50MPのメインカメラ、48MPの超広角レンズ、48MPの望遠レンズの3カメラ構成となる。一方、基本モデルのPixel 9は10.5MPのフロントカメラと、50MPのメインカメラ、48MPの超広角レンズを備えた2カメラ構成となっている。
ソフトウェア面では、AIが大きな役割を果たす。「かこって検索」機能や、カメラで捉えた対象に対してGeminiのAIアシスタントが働く機能など、先進的な特徴が盛り込まれている。また、「Pixel Screenshots」と呼ばれる新機能も搭載され、スクリーンショットから重要な情報を記憶する手助けをしてくれるという。
さらに、Pixel 9シリーズの購入者には、通常年間約34,800円のコストがかかるGemini Advancedへの1年間の無料アクセスが提供される。セキュリティ面では、7年間のセキュリティアップデートとPixel機能のドロップ更新が約束されている。
また、Pixel 9 Proの外観についても新たなレンダリング画像がリークされた。同じく@OnLeaksによってAndroid Headlinesに提供された画像からは、Pixel 9 Proの「Porcelain(ポーセリン)」、「Obsidian(オブシディアン)」、「Rose(ローズ)」、そして「Hazel(ヘーゼル)」の4つのカラーバリエーションが確認出来る。
PorcelainとObsidianは、それぞれ基本的な白と黒のカラーで、Googleのラインナップでは定番となっている。Hazelは、Pixel 7 Pro以来Googleが好んで使用してきた色だが、今年のモデルではより落ち着いた色調で、暖かみのある印象だ。新しく加わったRoseカラーは、淡くて控えめなピンク色を呈している。
デザイン面では、Pixel 9 Proは更新されたカメラアイランド、フラットな背面パネル、マット仕上げのメタルフレーム、そしてセルフィーカメラ用のセンター配置のパンチホールカットアウトを備えた新しいディスプレイを特徴としている。これらの要素が組み合わさり、洗練された現代的な外観を生み出している。
これらのリークにより、8月13日に予定されているGoogleのハードウェアイベントでの驚きはほとんど残されていないかもしれない。しかし、下取り特典や発売日の特別なオファーなど、一部の詳細については依然として不明な点が残されている。Googleがこれらのリーク情報を公式に確認し、残された疑問に答えるまで、ファンはもう少し待つ必要がありそうだ。
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