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Android 15の改善された待機モードでバッテリー持続時間が最大3時間も改善される

Y Kobayashi

2024年5月20日

Android 15のパブリックベータ2がリリースされ、プライベートスペースと言った興味深い新機能や、AV1ソフトウェアデコーディング機能等が追加された事が明らかになっているが、公式にアナウンスされていない地味ながらも、ユーザーのデバイス利用に直結する大きな変更があるようだ。Android 15では待機モード時におけるデバイスの消費電力が低減し、バッテリー持続時間がアップする可能性があると言うのだ。

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Android 15の全てのデバイスで待機時間が改善へ

Androidの専門家Mishaal Rahman氏は、Androidプラットフォームのエンジニアリング担当副社長であるDave Burke氏とAndroidエコシステムのプレジデントであるSameet Samat氏との会話の中で、Android 15におけるバッテリー持続時間向上の取り組みについて興味深い話を聞き出した。

Androidには、Android 6から「Dozeモード」と呼ばれる、アプリのバックグラウンドタスクとネットワークアクティビティを保留にし、バッテリー消費量を抑制する機能が搭載されている。Android 15では、このDozeモードに切り替わる速度が50%向上されているとのことで、これによりGoogleの内部テストでは、いくつかのAndroidスマートフォンの待機時間が改善され、最大3時間もバッテリー持続時間が延びたというのだ。これはAndroid 15のコア機能であり、Android 15を実行するすべてのデバイスが多かれ少なかれその恩恵を受けるという。

iOSの最適化のおかげで優れた待機時間を誇るAppleのiPhoneに匹敵する可能性もありそうだ。

Wear OS 5

Rahman氏らの会話の中では、Wear OS 5における電源管理についても話題に上っている。Wear OS 5がWear OS 4よりも20%少ないバッテリー消費で屋外マラソンをトラッキングするというが、これはWear OS 5はバックグラウンドタスクの実行がより賢くなり、スマートウォッチがユーザーの手首にあるときではなく、充電中にほとんどのバックグラウンド活動を行うようになる事で実現しているとのことだ。

また、スマートウォッチの主要アプリケーションプロセッサが起動後にスリープモードに戻る時間を短縮することも合わせて行われているとのことだ。

これにより、コプロセッサがセンサーからのデータ収集などのいくつかのバックグラウンドタスクをより早く引き継ぐことができる。コプロセッサは超省電力であるため、消費電力が少なくなり、Wear OSスマートウォッチのバッテリー持続時間が延びるのだ。この改善は今年後半にOne UI Watch 6.0アップデートと共にGalaxy Watchesに提供される。


Sources

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