LG Electronicsは12月30日、CES 2025で披露予定の革新的なゲーミングモニター「UltraGear GX9」シリーズを発表した。目玉となる45GX990Aは、世界初となる折り曲げ可能な5K2K解像度のOLEDパネルを搭載し、すでにCES 2025イノベーションアワードで「Best of Innovation」を含む3つの賞を獲得している。
革新的な可変曲率デザイン
45GX990Aの最大の特徴は、完全なフラット状態から曲率900Rまでをわずか数秒で自在に変形できる45インチの大型ディスプレイパネルだ。5,120×2,160ピクセルという超高解像度と21:9のウルトラワイド画面比を組み合わせ、125PPIの高精細な表示を実現している。
さらに、第2世代「Dual-Mode」技術により、アスペクト比(21:9/16:9)や画面サイズ(39/34/27インチ)を8種類のプリセットで瞬時に切り替えることが可能。FPS、RPG、MOBAなど、ゲームジャンルに応じた最適な表示設定を簡単に行える。
先進的なディスプレイ技術
LGが新たに開発したWOLED(White OLED)技術は、従来のOLEDパネルの特徴である完全な黒表現を維持しながら、輝度性能を大幅に向上させている。このパネルはVESAのDisplayHDR True Black 400認証を取得しており、HDRコンテンツの暗部から明部まで忠実な階調表現を実現する。
ゲーミング性能においても、画素の応答速度はわずか0.03ミリ秒(GtG)を達成。この超高速な応答性能により、動きの速いゲームでも残像感のない鮮明な映像表示が可能となっている。さらに、NVIDIA G-SYNCとAMD FreeSync Premium Proの両方に対応することで、グラフィックスカードの種類を問わず、画面のちらつきや引き裂きのない滑らかなゲームプレイ体験を提供する。
目の疲労軽減にも重点的な対策が施されている。ブルーライト低減技術は第三者機関による認証を取得。さらに独自開発したAnti-Glare & Low Reflection(AGLR)コーティングは、外光の映り込みを効果的に抑制しながら、画面の視認性を高めている。これにより、明るい室内でも長時間の使用が可能となった。
接続性も充実しており、最新規格のDisplayPort 2.1とHDMI 2.1を搭載。特にDisplayPort 2.1は高解像度・高リフレッシュレート時の広帯域伝送に対応し、5K2K解像度でも165Hzのリフレッシュレートを実現している。また解像度を2,560×1,080に下げることで、最大330Hzという超高速リフレッシュレートでの動作も可能だ。USB-Cポートは90Wの給電に対応しており、ゲーミングノートPCなどの充電も1本のケーブルで完結できる。
搭載されたwebOSプラットフォームにより、このモニターは単なるディスプレイデバイスを超えたエンターテインメントハブとして機能する。各種ストリーミングサービスに直接アクセスでき、PCやゲーム機を接続していない状態でもコンテンツを楽しむことができる。さらにDTS Headphone:X技術により、ヘッドフォン使用時でも立体的なサウンド体験を提供する。
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