SODIMMを置き換える待望のラップトップ向けメモリ・モジュール規格「LPCAMM2 (Low Power Compression Attached Memory Module 2)」が、先日Lenovoのラップトップ「ThinkPad P1 Gen 7」に採用され、世に出回り始めたが、Micronもこれに合わせて初の小売り向けLPCAMM2メモリ・モジュールの販売を開始した。
Crucialが32GB及び64GBのLPCAMM2メモリを販売
MicronはCrucialブランドでLPDDR5XベースのLPCAMM2メモリ・モジュールの販売を開始した。現在同ブランド公式サイト内の製品ページから購入が可能だ。
MicronのLPCAMM2メモリ・モジュールは、32GBと64GBの容量で提供される。これらは128ビット幅のインターフェイスを特徴とし、1枚でデュアルチャネル動作をサポートしており、最大7500MT/sのデータレートで動作するLPDDR5Xメモリがベースとなっている。これにより、1枚のLPCAMM2でピーク帯域幅120GB/sを実現している。MicronはLPCAMM2メモリモジュールのレイテンシを開示していないが、LPDDR5Xの高いデータ転送速度が拡張タイミングを補うとしている。
Micronによれば、LPDDR5Xメモリは、その名(Low-Power)の通り消費電力が大幅に低減されており、64ビットバスあたりのアクティブ消費電力は、同速度のDDR5より43~58%低く、スタンバイ消費電力は最大80%も低いという。一方、DDR5モジュールと同様に、LPCAMM2モジュールにはパワーマネージメントICと電圧調整回路が搭載されており、これにより大きな消費電力低減が見込まれる。
ただし、LPDDR5Xメモリは、はんだ付けされている物では最大8533MT/sの速度で利用可能であり、9600MT/sも可能だが、LPCAMM2は現状では7500MT/sである点から、この規格のモジュール性を取るか、はんだ付けの性能を取るか選ぶ必要がある点には注意が必要だ。ベンダーはユーザーのニーズを判断し、どちらかを選択しなければならないだろう。
MicronのCrucial LPCAMM2 LPDDR5X- 7500メモリモジュールは、 32GBモジュールが174.99ドル、64GBモジュールは329.99ドルで販売中だ。
Sources
コメント