AI PCの新たな時代の幕開けとして登場した、Snapdragon Xチップを搭載したCopilot+ PCは、性能は素晴らしい物があるが、価格がネックだった。だが、著名リーカーのEvan Blassが公開したLenovoのプレスリリースによると、同社が新たなCopilot+ PCラインナップを準備していることが判明した。これには、これまで未発表だった8コアのQualcomm Snapdragon X Plusチップを搭載されており、どうやらかなり価格が抑えられているようだ。
Lenovoが描く次世代PC戦略
Lenovoは、IdeaPad 5x 2-in-1とIdeaPad Slim 5xという2つの新モデルで、この新型チップの採用を計画している。IdeaPad 5x 2-in-1は14インチの変換可能なWindows 11ラップトップで、IdeaPad Slim 5xは従来型の14インチノートブックだ。両モデルとも、OLEDディスプレイオプションを提供する予定で、高性能と優れた視覚体験の両立を目指している。
Snapdragon X Plusチップの採用は、Lenovoがハイパフォーマンスと電力効率の両立を追求していることを示している。従来の10コアまたは12コア版と比較して、8コア版の採用は、コストダウンと性能のバランスを取る戦略と見られる。この動きは、Copilot+ PC市場により手頃な価格帯の製品を投入し、競争力を高めることを狙ったものと考えられる。
新製品の価格設定は、市場においてかなり競争力のある物になりそうだ。リークされた情報によると、IdeaPad Slim 5xの開始価格は899ユーロ(約145,000円)、IdeaPad 5x 2-in-1は999ユーロ(約161,000円)からとなっている。これらの価格は、現在の最安値Copilot+ PCよりも約200ユーロ低い設定だ。
しかし、一部のCopilot+ PCモデルが値下げされており、Lenovoの新モデルが、これらの既存の割引価格と競争できるかどうかは不透明だ。税金や地域による価格差も考慮する必要があり、最終的な競争力は発売後の市場反応を待つ必要がある。
これらのLenovoの新製品、及び廉価版Snapdragon X Plusチップ製品はIFA 2024でおそらく正式発表されることだろう。IntelやAMDも新しいプロセッサを搭載したCopilot+ PCを準備しており、競争は一層激化すると予想される。特にIntelは、9月3日にベルリンからのライブストリームで次世代Ultra Core PCについて詳細を明らかにする予定だ。このイベントでは、Lunar Lake設計に基づく新CPUが紹介され、Microsoftの生成AI アプリに重点を置いたCopilot+ PCプラットフォームをサポートする最初の製品となる見込みだ。
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