任天堂の次世代ゲーム機「Nintendo Switch 2」(仮称)に関する新たな情報が明らかになった。ゲーミングアクセサリーメーカーの幹部によると、同機の開発はすでに完了しており、2025年春の発売が有力視されているという。
Nintendo Switch 2の開発状況と発売時期
スペインのゲームメディア「Vandal」が報じた独占情報によると、ゲーミングアクセサリーメーカーBladeのRuben Mercado CEO(最高経営責任者)が、Nintendo Switch 2の開発状況について言及しているという。Mercado氏は「コンソールは完成しており、ほぼ最終段階のユニットにアクセスできた」と述べ、ハードウェアの開発が完了段階にあることを示唆した。
発売時期については、2025年3月から4月の間が有力視されている。具体的な発売日の決定は、任天堂の財務状況に左右される可能性があるという。日本の会計年度は4月1日に始まるため、2024年度の業績が芳しくない場合は3月末までの発売を選択し、業績が好調な場合は新年度の4月以降に発売を延期する可能性があるとMercado氏は推測している。
さらに、任天堂はNintendo Switch 2のグローバル同時発売を計画しているとされる。Mercado氏によると、任天堂は全ての発売地域に十分な数の本体を供給し、これまでの新型ゲーム機発売時に見られた品薄状態や投機的な転売を防ぐ意向だという。
Nintendo Switch 2の新機能と仕様
Nintendo Switch 2の新機能についても、今回改めて報告されている。最も注目すべき点は、コントローラー「Joy-Con」の接続方式の変更だ。新型Joy-Conは磁気式の接続を採用し、本体にしっかりと固定するためのロックシステムも備えるという。この改良により、現行モデルで問題となっていた接続の不安定さが解消される可能性がある。
また、Joy-Conのアナログスティックにも変更が加えられる可能性が高い。Mercado氏によると、現行のNintendo Switch用に製造されているアナログスティックカバーが、新型機では使用できなくなるという。これは、アナログスティックの設計が大幅に変更されることを示唆している。考えられる可能性としては、ほこりの侵入を防ぐためのフラットなデザインや、Steam Controllerのようなトラックパッド式の採用などが挙げられる。
価格については確定情報はないものの、Mercado氏は400〜500ドルの範囲になると予想している。これは現行のNintendo SwitchのOLEDモデルである350ドルよりも高価だが、PlayStation 5やXbox Series X|Sといった現行世代の据え置き機よりは安価な設定となる。日本での価格がどの程度になるのかは不明だが、現行モデルが為替レートをそのまま反映した物ではなく、1ドル105〜110円程度で計算されていることから、次世代機でもこの範囲での販売を希望したい物だが、果たしてどうなるかは全く予想できないところだ。
性能面では、任天堂の代表取締役である宮本茂氏が最近、「パフォーマンスコンソール戦争」に巻き込まれることを避けるよう求めたことが注目される。これは、Nintendo Switch 2の計算能力が他社の現行機に比べて劣る可能性を示唆しているとも解釈できる。ただし、NVIDIA DLSS Super ResolutionやRay Reconstruction技術のサポートなど、独自の利点を持つ可能性も指摘されている。
Xenospectrum’s Take
Nintendo Switch 2に関する今回の情報は、ゲーミングアクセサリーメーカーの幹部による発言に基づいているため、信頼性は比較的高いと考えられる。特に、開発が完了段階にあるという点は、2025年春の発売を現実的なものにしている。
新型Joy-Conの磁気式接続は、現行モデルの弱点を克服する重要な改良点となりそうだ。また、アナログスティックの変更も、長年問題となっていたドリフト現象への対策である可能性が高い。
価格設定については、400〜500ドルという予想が現実的なものに思える。任天堂は常に「手の届く価格」を重視してきたが、半導体不足や原材料価格の高騰を考慮すると、現行モデルよりも高価格になることは避けられないだろう。だが、1ドル145円として、今回予想されているように500ドルの販売価格となった場合、日本での価格は優に7万円を超える物となる。これはとてもではないが子ども向けのオモチャとは言えない価格だろう。そう考えると、現行機のようにある程度現実の為替レートよりも円高傾向で計算するのではないかとも考えられる。そうなると、4万円後半から5万円台に落ち着くのではないだろうか。(ある程度希望的観測ではあるが)
性能面では、任天堂が他社との直接的な性能比較を避けようとしている点が興味深い。これは、独自の魅力を持つゲーム体験の提供に注力する任天堂らしいアプローチと言える。DLSS技術の採用は、限られたハードウェア性能を最大限に活用する戦略として有効だろう。
今後数週間のうちに、任天堂から公式発表があることが期待される。Nintendo Switch 2が、どのような革新的な体験をもたらすのか、ゲーマーたちの期待は高まるばかりだ。
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