Googleが2024年のAndroid 15リリースを10月に延期することが明らかになった。当初の予定より遅れての公開となるが、より安定性を高めるための時間が確保されることで、ユーザーとしては安心して使う事が出来る様になる点が期待出来るだろう。
Androidベータプログラムの記述からリリース月が明らかに
Googleが、最新のモバイルOS「Android 15」の正式リリースを10月に延期することを非公式ながら認めている。この情報は、Android ベータプログラムの終了に関する注意書きの更新により明らかになった。
Android専門家のMishaal Rahman氏が発見したこの更新では、「Android 15の安定版が10月に利用可能になるまで、このOTAを無視してください」と明記されている。これにより、Googleが従来の発表時期を変更し、Android 15の公開を10月まで行わないことが確実となった。とは言え、具体的なリリース月は明らかにしていなかったので、スケジュール通りであると言えばスケジュール通りではある。
この遅延の背景には、OSの安定性向上への取り組みがあるとみられる。例年、新しいAndroidのメジャーアップデートは初期段階でバグが多く報告されることが多かった。今回Googleは、よりスムーズなリリースを目指して追加の時間を確保したものと考えられる。
具体的なリリース日は明らかにされていないが、Googleの過去のアップデートパターンから、10月7日が有力視されている。ただし、一部の情報筋は10月中旬になる可能性も示唆している。
興味深いのは、Android 15のソースコードが9月3日にはAOSP(Android Open Source Project)にプッシュされる可能性が高いという点だ。これにより、ソースコード公開から実際のPixelデバイスへのOTAアップデート配信まで、約1か月の間隔が空くことになる。
この延期により影響を受けるのは、Google Pixel 6以降のモデルだ。具体的には、Pixel 6/6 Pro/6a、Pixel 7/7 Pro/7a、Pixel Tablet、Pixel Fold、Pixel 8/8 Pro/8a、そして最新のPixel 9シリーズが対象となる。
なお、8月に発売されたPixel 9シリーズは、10か月前にリリースされたAndroid 14を搭載して出荷されている。これは、GoogleがPixelの新モデル発売と新AndroidOSのリリースを同時に行うという従来の慣例を破った動きだ。
Android 15の正式リリースが10月に延期されたことで、ユーザーはより安定したOSを期待できる一方、新機能の利用開始までもう少し待つ必要がありそうだ。Googleの慎重な姿勢が、最終的にはユーザー体験の向上につながることを期待したい。
新機能を試してみたいと言うことであれば、積極的には推奨されないが、Androidベータプログラムに参加し、ベータ版のAndroid 15を自分のPixelスマートフォンにインストールすることも可能だ。
PixelでAndroidベータプログラムを利用してAndroid 15をインストールする方法
Android 15のパブリックベータ版は、対応デバイスならばOTAアップデートですぐに利用できるようになっている。
設定するには、google.com/android/betaにアクセスすると、自身のGoogleアカウントと紐付けされたPixelデバイスが表示されているため、ベータプログラムに登録したいデバイスを選択して登録すれば、お使いの端末でアップデートの有無を確認し、実際にアップデートをインストールできるようになる。アップデートは通常1時間以内に行われるが、場合によってはそれ以上かかることもあるだろう。
Sources
- Android Authority: Google just confirmed when Pixel’s Android 15 update will roll out
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