Appleは、現在開発中のiOS 18.0及びiPadOS 18.0のテスター向けとなる最初のパブリックベータをリリースした。
既に開発者向けベータは6月初旬から提供されていたため、興味のある方は試しているかも知れないが、パブリックベータと言うことで、安定性は増しており、開発者向けベータ版よりは、もう少し気軽に試す事が出来る様になっているのではないだろうか。
あわせて、macOS Sequoia、tvOS 18.0、およびwatchOS 11.0もパブリックベータがリリースされている。
iOS 18の大きな特徴は、ホーム画面カスタマイズの自由度が大きく向上し、アプリアイコンを画面の任意の場所に貼り付けることが可能になったり、アイコンの色を統一された色味に変更する事が可能になっている。また、一部のアプリを非表示にしておくことや、パスワードアプリの追加、ゲームモードの追加などが行われている。
一方、iPadOS 18は、iOS 18の変更の多くを引き継ぐが、初めてネイティブの電卓アプリとスマートな手書き機能を追加している。 iOSバージョンの移植以上のものである電卓アプリには、Apple Pencil(またはキーボード)用の新しい数学ノート機能が含まれており、式の評価、変数の割り当て、グラフのプロットをリアルタイムで行うことができるようになっている。
macOS SequoiaにはiPhoneミラーリング機能が追加され、Macの画面上でiPhoneの画面を表示して操作できるようになった。また、新しいウィンドウタイリングでは、Windows 11のスナップタイル機能と同様に、ウィンドウを様々なグリッドパターンに「マグネットで」スナップすることが出来る。 最後に、新しいビデオ通話機能では、内蔵の画像や個人的な写真で背景を置き換えることが可能だ。
iOS及びmacOS等で最も注目名機能である「Apple Intelligence」についてはまだ提供されず、今秋にベータ版が始まり、実際のリリースは2025年初頭になるようだ。
watchOS 11では、休息が必要な時(病気や怪我、その他の理由で中断された時など)、それまでの記録継続を中断することなく、毎日のアクティビティ・リングを一時停止することが出来る。 また、曜日によって目標を変更したり、Fitnessアプリが表示する指標をカスタマイズすることも可能だ。 新しいバイタル・アプリは、睡眠トラッキングを拡張し、一晩の測定基準が標準から外れていないかどうかを一目で表示してくれる。 また、トレーニング負荷ツールは、ワークアウトの強度が時間とともに身体にどのような影響を及ぼすかを測定する。
ただし、これらはあくまでもベータ版であるため、不具合がある事は念頭に置き、場合によってはメイン端末では利用しない方が賢明かも知れない。Appleもパブリックベータのインストールに際しては以下の通り警告を掲載している。
Apple Beta Software Programでは、発売前のソフトウェアをお客様にお試しいただいています。品質や使い勝手についてお客様からいただくフィードバックは、問題の特定、修正、およびApple製ソフトウェアのさらなる改良に役立たせていただきます。パブリックベータソフトウェアはAppleがまだ商業的に公開していないため、エラーや不正確な情報が含まれていたり、商業的に公開されているソフトウェアと同じようには機能しない可能性がありますので、ご注意ください。ベータ版ソフトウェアをインストールする前に、必ずiPhone、iPad、iPod touchとMacをTime Machineでバックアップしてください。
Apple
利用に際しては、iOSの場合は
- Appleのパブリックベータテストプログラムにサインインした上で、ベータ版をインストールしたい端末を登録
- iOS 17.4以降にアップデート
- 「設定」>「一般」>「ソフトウェア・アップデート」とタップすれば、新たに「ベータアップデート」の項目があるので、その中から「iOS 18 Public Beta」を選択。後はインストールすれば通常のアップデートと同様に該当の端末でパブリックベータが利用可能となる。
Appleは、これらを、夏まで開発者向けおよびパブリックベータとして提供し、今秋にはすべての人に提供される予定となっている。
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