昨日Ryzen 5 9600Xのエンジニアリング・サンプルのAIDA 65のキャッシュ・メモリベンチマークテストの結果やCPU-Zがリークされたが、CPU-Zの情報はクロック周波数が抑えられた物で、キャッシュ帯域幅の驚異的なパフォーマンスとは裏腹に、CPU-Zベンチマークテストの結果は残念な物だった。HXL氏はそれに続き、今度は5.7GHzまでオーバークロックされたRyzen 5 9600Xのテスト結果を共有しており、素晴らしいオーバークロック能力を備えていることが確認出来る。
エントリー向けZen 5は簡単にフルコアを5.7GHzまでオーバークロック出来る
Ryzen 5 9600XはRyzen 9000ラインナップのエントリー向けデスクトップ向けプロセッサで、Zen 5コア・アーキテクチャのCPUコア6コア、12スレッド、ベースクロック3.9GHz、ブーストクロック5.4GHzを提供する。このチップは、384KBのL1、6MBのL2、32MBのL3キャッシュを搭載し、2つのコアを無効にしてCCDを1つだけ搭載している。
新たなCPU-Zの結果は、標準のブーストクロック5.4GHzより+300MHzブーストされている、5.7GHzにまでオーバークロックされた物のようだ。標準のブーストクロックはシングルコアのみ5.4GHzまでブーストする物だが、今回のテストでは全てのコアにおいて5.7GHzにまでオーバークロックされている。
スコアでは、5.7GHzにオーバークロックしたAMD Ryzen 5 9600X CPUがシングルコアで871.4ポイント、マルチスレッドベンチマークで7096.6ポイントとなっている。ノーマルのAMD Ryzen 5 7600X CPUと比較すると、シングルコアで14%、マルチコアで13%リードしている。
今回の結果を鑑みるに、AMDはZen 5コアアーキテクチャの採用により、オーバークロッカーが楽しめる余裕を残しているのかも知れない。フラッグシップのRyzen 9 9950Xは最大5.7GHzのブーストクロックで動作するため、適切な条件とハイエンドの液冷セットアップによって、このチップは容易に6GHz以上のオーバークロックが維持できるかも知れない。
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