QualcommのSnapdragon X Elite及びX Plusチップを搭載した「Copilot+ PC」は、今月中旬から店頭に並び始める。まずはMicrosoftのSurface ProやSurface Laptopなどの一部モデルに限られるが、WinFutureによればCopilot+ PCの第2弾は今年の夏の終わり頃から登場するようだ。
Windows 11 24H2のリリースに合わせて大量の製品展開を予定
現在発表されているCopilot+ PCは主に一般消費者向けの製品ばかりだ。今夏後半に登場するCopilot+ PC第2弾は主にビジネスセグメントをターゲットに設定されているという。
Snapdragon Xチップを搭載した新たなSurface ProやSurface Laptopなどが登場したが、ビジネス向けSurfaceはまだモデルチェンジを受けておらず、Intelチップのみしかラインナップがない。Microsoftが推し進めるCopilot+ PCとそれに伴う数々のAI機能を利用するためには現状QualcommのSnapdragon Xチップ搭載デバイスが必要だ。
特にSurfaceシリーズはビジネス用途での需要もかなり多いため、ここでビジネス向けにWindows on Armの魅力を発信していきたいところだろう。Copilot+ PCのAI機能はもちろんのこと、MacBookに比肩しうるパフォーマンスとバッテリー持続時間は魅力的であり、加えてPrismによるアプリの互換性によって従来のWindowsアプリが利用できるとなれば、多くの顧客を惹きつける可能性がある。
Qualcommが8月または9月という時期を狙うのは、MicrosoftのWindows 11 24H2アップデートのリリース予定日と重なるため、戦略的なものでもある。企業は通常、主要なソフトウェアアップデートに合わせてハードウェアのアップグレードを計画する。これにより、ベンダー固有のセキュリティサポートウィンドウ内でのカバレッジが確保されるからだ。
この第二波のリリースにより、業界の焦点はノートPC以外の他のフォームファクターに移るとQualcommは述べている。例えば、Snapdragon搭載のミニPCやオールインワンコンピュータがこの時期に初めて発売される可能性がある。このような小型フォームファクターデバイスはIT展開で人気があるが、消費者側でもAppleシリコン搭載のMac miniの実用的な代替品となる可能性があるだろう
Sources
コメント