
補強したタンクに空隙、Rocket LabのNeutron初飛行は2027年へ延期
Rocket LabがNeutronの初飛行を2027年へ延期。補強したタンク端部に空隙が生じた経緯を公式説明とNASAの技術資料から読み解き、今後の試験工程と顧客への影響を整理する。

NASAの月面向け全固体電池SPEARSが、地上の熱真空試験でマイナス80℃まで動作した。マイナス170℃への曝露耐性とは何が違うのか。必要時だけ加温する構想と、実用化に向けて残る検証を整理する。

NASAの火星探査車パーサヴィアランスが累計45.22kmに達し、地球以外での走行記録を更新した。障害物回避と自己位置補正の役割を分け、2022年の実運用論文から距離を伸ばす条件と科学探査への意味を読み解く。

NASAとIBMが17年分の月観測などを使う基盤モデルを公開。異なる機器のデータを研究へ転用する仕組みと、氷・クレーターの性能値が意味する範囲を一次論文から読み解く。

NASAは2027年のアルテミスIIIで、OrionとBlue Moon、Starshipの試験機を地球低軌道で順に接続する。3機の打ち上げと二度のドッキングを実証し、2028年を目標とする有人月面着陸の判断材料にする。

NASAはアルテミスIIIの計画を大幅に変更し、月面着陸ではなく地球周回軌道での技術実証に特化すると発表した。SpaceXとBlue Originの着陸船を用いた高度なドッキング試験を通じ、持続可能な宇宙開発に不可欠な軌道上インフラの構築を目指す。

NASAは、国際宇宙ステーションのロシア製モジュールで発生した空気漏れの修理に伴い、宇宙飛行士を宇宙船内へ一時待機させる予防措置を取った。これは状況悪化に備えた安全確保が目的であり、修理作業の中断後には全員が通常運用に復帰している。

Impulse Spaceは、既存の月輸送計画における中量級貨物の能力不足を解消するため、3トン級の月着陸機構想を発表した。高エネルギー輸送機Heliosと着陸機を分担させる設計で、2028年以降に月面インフラ構築に必要な物資を届ける計画だ。

SpaceX の Starship は試験のたびに爆発し、その映像が何度流れても「壊滅的」とは呼ばれない。ところが2026年5月28日に起きた Blue Origin の New Glenn 爆発は、業界から一斉に「catastrophic(壊滅的)」と評された。同じ「ロケットが吹き飛んだ」事象でありながら、なぜ受け止め方がこれほど違うのか。答えは、この夜 Blue Origin が軌道へ荷物を運ぶための唯一の発射台を機体もろとも失った点にある。その一撃が、Amazon の衛星打ち上げから NASA の月面計画、軍事契約までを連鎖的に凍結させ、米国の打ち上げ市場の力関係を揺さぶっている。

アポロ計画全12名の月面滞在時間はわずか80時間——半世紀前のその乏しい知識を出発点に、NASAは2026年5月、「イグニッション・ムーンベース」計画の第1フェーズを正式始動した。Astrolab・Lunar Outpost・Blue Origin・Firefly Aerospaceの4社に総額数億ドルの契約を付与し、MoonFallドローンで1センチ精度の月面地図を描きながら「境界線」を設定するという構想は、1967年の宇宙条約が想定しなかった法的グレーゾーンへ人類を踏み込ませる。中国との月面南極をめぐる地政学的競争が加速するなか、2032年の恒久基地完成という目標に、多くの専門家は懐疑的な目を向けている。

NASAとMicrochip Technologyが開発した次世代宇宙用プロセッサ「HPSC」が、従来の宇宙用チップの500倍の処理性能を実証した。RISC-Vアーキテクチャを採用し、AIエッジ処理を可能にすることで、深宇宙探査における探査機の完全自律化を実現し、通信遅延による制約を克服する。

米国のAstrobotic社は、NASAの施設で次世代推進システムである回転デトネーション・ロケットエンジン(RDRE)のプロトタイプ「Chakram」の大規模燃焼試験を実施し、RDRE分野で世界記録となる300秒の連続燃焼を達成した。この技術は、従来のロケットエンジンが抱える熱力学的限界を突破し、推進効率とペイロード容量を大幅に向上させる可能性を秘めており、熱管理の課題克服により実用化へ大きく前進したと言える。