Xiaomiが次世代のスマートフォン生産工場を稼働させ、人間の介在なしで24時間365日稼働可能な完全自動化を実現した。この革新的な工場は北京昌平区に位置し、最新の折りたたみスマートフォン「Xiaomi MIX Fold 4」と「Xiaomi MIX Flip」の生産を担う。1分間に60台のスマートフォンを製造する能力を持ち、年間生産能力は3150万台に達する可能性がある。
完全自動化された次世代スマート工場の詳細
Xiaomiの創業者兼CEOであるLei Jun氏は、Weiboの公式アカウントを通じてこの新工場の稼働を発表した。工場は「ダークファクトリー」と呼ばれ、人間の介在なしで24時間稼働が可能である。主な特徴は以下の通りだ:
- 投資規模:24億元(約530億円)
- 建設面積:81,000平方メートル
- 年間生産能力:フラッグシップスマートフォン1000万台
- 国家レベルのスマート製造ベンチマーク企業として認証
工場の自動化システムは非常に高度で、機械同士が協力して作業を行う。さらに、ミクロンレベルの集塵システムにより、工場内は常に清浄な環境が保たれる。品質管理も自社開発のインテリジェントマシンによって行われ、理論上は1秒に1台のスマートフォンを生産できる能力を持つという。
Xiaomiは「Xiaomi Pengpai インテリジェント製造プラットフォーム」と呼ばれる工場の頭脳を100%自社開発した。これにより、工場は自己認識、自己決定、自己実行の能力を持ち、設備の問題を自己診断し、製造プロセスを改善し、原材料の調達から出荷までの全過程をインテリジェントに管理できるという。
Xiaomiは、この工場で生産される最初の製品として、今月発売予定の折りたたみスマートフォン「Xiaomi MIX Fold 4」と「Xiaomi MIX Flip」が登場することを明かした。これらの新モデルは、業界最薄の折りたたみスマートフォンになる可能性があるとの噂もある。
Xiaomiにとって、このスマート工場は未来を探求するための小さな一歩に過ぎないという。同社は既に2019年に北京亦庄で最初のスマート工場を稼働させており、今回の新工場はさらなる技術革新と生産効率の向上を目指したもので、スマートフォン業界における製造技術の革新を示すものと言えるだろう。
AppleもiPhoneの製造工程の自動化を推し進めることを計画しており、スマートフォンの製造には今後ますます人の手が介在しなくなるかも知れない。
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