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Apple、iOS 18.2開発者向けベータ版で「Apple Intelligence」の新機能「Genmori」や「Image Playground」のテストを開始

2024 10/24
テクノロジー
2024年10月24日
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Appleは、iOS 18.2の最初の開発者向けベータ版をリリースし、WWDC 2023で発表された「Apple Intelligence」の中核的な機能を一部開放した。本ベータ版では、ChatGPTとの統合や画像生成機能を含む、これまでのiOSアップデートにない新たなAI機能を試すことができる。これは、AppleがAI技術の活用を強化し、Siriや他のシステムアプリにおけるユーザー体験を次のレベルに引き上げる重要なステップといえる。


目次

「Apple Intelligence」とは?

「Apple Intelligence」は、Appleが新たに導入した生成AIのブランドであり、AIを活用したパーソナライズや生成機能を提供することを目的としている。当初はiOS 18でリリースされる予定だったが、一部の機能は開発の遅れによりiOS 18.1と18.2に分散され、さらなるアップデートでの追加も予定されている。


iOS 18.2の主要機能

1. ChatGPTとの統合

Apple WWDC24 Apple Intelligence Siri ChatGPT request 240610

Appleは、Siriをさらに強化するため、OpenAIのChatGPTを統合した。この機能により、Siriが対応できない複雑な質問やリクエストをChatGPTに引き継ぎ、迅速かつ的確な回答を提供できるようになった。

  • ユーザー体験の向上:例えば旅行の行程を作成する場合、SiriがChatGPTのデータベースを活用し、詳細な旅程案を提示できる。
  • プライバシー管理:ChatGPT利用時にユーザーはアカウントを接続するかどうか選択でき、アカウントなしでも一部機能を利用可能。ただし、アカウント接続時にはOpenAIのプライバシーポリシーが適用される。

2. 画像生成ツール「Image Playground」および「Image Wand」

Apple WWDC24 Apple Intelligence Messages Image Playground personalization 01 240610

今回のiOS 18.2では、Image Playgroundが追加された。Image Playgroundは、ユーザーがテキストプロンプトを使ってカートゥーン風の画像を生成できるアプリで、Messages、Keynote、PagesなどのApple製アプリに統合されている。このツールはライセンス済みコンテンツと、オプトアウト可能な公開サイトからのデータで訓練されているため、著作権や倫理的問題への配慮がされている。

Image WandはApple Pencilを活用した描画支援ツールであり、ユーザーがラフスケッチを簡単に完成したイラストに変換することができる。手書きのメモの補正機能も搭載されており、よりクリエイティブな利用を促進する。

3. 「Genmoji」でカスタム絵文字を作成

Apple WWDC24 Apple Intelligence Genmoji with cucumbers 240610

新機能「Genmoji」により、ユーザーは独自の絵文字キャラクターをプロンプトから生成し、MessagesやStickers、Tapbacksで共有可能となる。Genmojiは通常の絵文字キーボードに統合され、第三者アプリもAPIを利用することでこの機能を取り入れることができる。

4. Visual Intelligence:iPhone 16のカメラ機能強化

iOS 18.2は、iPhone 16向けにVisual Intelligenceも搭載している。この機能はカメラの「Camera Control」ボタンを長押しすることで起動し、QRコードのスキャン、テキストの要約、電話番号やメールアドレスの抽出、言語の翻訳、そしてレストランのレビュー表示など、Google Lensに似た機能を提供する。

  • Googleとの連携:ショッピング関連の検索ではGoogleのデータも利用可能であり、必要に応じてChatGPTが追加情報を提供する。

プライバシーとリージョン制限

Appleは、プライバシー保護を最優先に掲げ、Image PlaygroundやGenmojiの処理はデバイス内で完結させる設計を採用している。一方で、ChatGPTとのやり取りやVisual Intelligenceの一部機能は、クラウド経由で処理される可能性がある。

また、iOS 18.2ではApple Intelligenceの対応地域が拡大され、オーストラリア、カナダ、ニュージーランド、南アフリカ、英国の英語ユーザーも利用できるようになった。ただし、EUと中国では規制上の理由からApple Intelligenceの利用が制限されている。

今後のリリースと展望

Appleは、次週にiOS 18.1を正式リリースする予定で、これにより一部のApple Intelligence機能が初めて一般ユーザー向けに提供される。これには、通知要約、Siriのアップデート、電話の音声メモの書き起こしなどが含まれる。

一方、iOS 18.2の正式リリース日は未定であるが、2024年末までに公開される見込みである。さらに、Siriの「コンテキスト認識機能」やロック画面での通知優先度の自動調整などの追加機能は、2025年初頭に提供される予定である。


Xenospectrum’s Take

AppleのiOS 18.2ベータ版は、同社が生成AI市場での遅れを取り戻し、ユーザー体験を飛躍的に向上させる試みの一環であるといえる。GoogleやMicrosoftがAI統合を加速させる中、Appleは「Apple Intelligence」という独自のアプローチで差別化を図っている。特に、デバイス内でのプライバシー保護に重きを置きつつ、ChatGPTとの柔軟な統合を行う点は、他社製品との差別化要因となる。

ただし、EUや中国での規制対応は、Appleにとって依然として大きな課題である。また、今後の進展として、非英語圏ユーザーへの対応拡大が求められており、Appleがどのようにこれを実現するかが注目される。iOS 18.2は、その機能と実行力により、ユーザーの期待を超える成果を見せる可能性が高い。

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この記事を書いた人

masapocoのアバター masapoco

XenoSpectrum管理人。中学生の時にWindows95を使っていたくらいの年齢。大学では物理を専攻していたこともあり、物理・宇宙関係の話題が得意だが、テクノロジー関係の話題も大好き。最近は半導体関連に特に興味あり、色々と情報を集めている。2児の父であり、健康や教育の話題も最近は収集中。

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