任天堂の次世代ゲーム機「Nintendo Switch 2(仮称)」の発売時期が2025年6月になる可能性が高まっている。業界関係者の報告によると、5月には同機に特化したイベントの開催も計画されているという。
発売時期と発表スケジュール
任天堂は2024年6月期の決算報告において、次世代ハードウェアを2025年3月期中(2025年3月末まで)に発表すると明言している。業界に詳しいリーカーのNate the Hateによる新たな情報によると、実際の発売時期は2025年5月末から6月にかけてになる見通しのようだ。
Nate the Hateによれば、この時期設定については2023年9月末から10月初旬の段階で業界内で広く話題になっていたという。パートナー企業やパブリッシャーも、この時期を軸に計画を進めているとされる。
更に、Nate the Hateによれば、任天堂が2025年5月にSwitch 2に焦点を当てたイベントを計画中であることも報告している。このイベントの詳細は明らかになっていないものの、2017年1月に開催された初代Switchのメディア向けハンズオンイベントと同様の形式になる可能性が指摘されている。
タイミング的には、Summer Game FestやPAX Eastといった夏季の大型ゲームイベントと連動することで、新ハードウェアの認知度向上が期待できる。すでに新型Joy-Conコントローラーやアクセサリーの画像やリスト情報がオンラインで確認されており、ローンチに向けた準備が着々と進んでいることが窺える。
現行Switchのソフトウェアラインナップ
次世代機への移行期間中も、任天堂は現行Switchへの強力なソフトウェアサポートを継続する姿勢を示している。2024年は毎月新作を投入し、2025年に入っても以下の大型タイトルが控えている:
- 1月:ドンキーコング カントリー リターンズ HD
- 3月:ゼノブレイド クロス デフィニティブエディション
- 未定:メトロイドプライム4:ビヨンド
- 未定:ポケモンレジェンズ Z-A
- 未定:星のカービィ ロボボプラネット(3DSタイトルのSwitch移植版)
加えて、次世代機は現行Switchソフトとの後方互換性を備え、Nintendo Switch Onlineサービスも継続して利用可能であることが確認されている。
Xenospectrum’s Take
6月というローンチ時期の選定は、任天堂らしい戦略的な判断と言える。夏季休暇シーズン直前の投入により、初期需要の最大化を図れるほか、年末商戦に向けた十分なソフトウェアラインナップの準備期間も確保できる。
しかし、現行機の好調な販売が続く中での世代交代には、いくつかの課題も存在する。特に、後方互換性の提供は両刃の剣となる可能性がある。ユーザーの移行障壁を下げる一方で、新ハードウェアならではの革新的な機能や性能の訴求が難しくなるためだ。
任天堂には、PS5やXbox Series X|Sとは一線を画す独自の価値提案が求められる。5月のイベントでは、単なるスペック向上に留まらない、「新しい遊び方」の提示が期待される。
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