Microsoftは、ゲームプレイ中にインターネットブラウジングを可能にする新機能「Microsoft Edge ゲームアシスト」のプレビュー版提供を開始した。Windows 11ユーザーであれば、デフォルトブラウザの変更なしで利用できるようになり、より幅広いユーザーが活用できる環境が整った。
簡単な操作でゲーム中のブラウジングが可能に
2024年11月に発表されたゲーム内ブラウザ機能「Edge ゲームアシスト」が短期間のテストを経て多くのユーザーに開放された。
ゲームアシストの最大の特徴は、ゲームプレイを中断することなくWebブラウジングが可能になる点だ。従来はゲーム中にWebサイトを確認する際、Alt+Tabでゲーム画面を切り替える必要があったが、ゲームアシストを利用すれば、Win+Gキーを押してGame Barを開き、ブラウザウィジェットを使用するだけで済む。
インストール方法も大幅に簡略化された。Microsoft Edge最新版をインストールした後、「設定」→「外観」から「ゲームアシスト」を有効化するだけで利用可能となる。特筆すべきは、初期のベータ版で必要だったMicrosoft Edgeをデフォルトブラウザに設定する要件が撤廃されたことだ。これにより、Chrome、Firefoxなど、既存のブラウザ環境を維持したままゲームアシストを利用できるようになった。
対応ゲームの拡充と機能強化
Microsoftは、ゲームアシストの対応ゲームタイトルを着実に拡大している。既存の「Baldur’s Gate 3」「Diablo IV」「Fortnite」などに加え、以下の新タイトルがサポートされた:
- Dragon Age: The Veilguard
- Indiana Jones and the Great Circle
- Marvel Rivals
- Metaphor: ReFantazio
- S.T.A.L.K.E.R. II: Heart of Chernobyl
機能面では、広告ブロッカーなどの拡張機能のサポートが追加された。Microsoftによれば、今後のアップデートでは以下の機能が実装される予定だ:
- キーボードショートカット
- 専用の「設定」メニュー
- 右クリックコンテキストメニュー
- 改良されたピクチャーインピクチャーモード
ゲームアシストの一般提供開始は、PCゲーミング体験の向上に一役買うことだろう。特に、攻略情報やゲーム関連のWebコンテンツを頻繁に参照する必要のあるゲームプレイヤーにとって、ゲームを中断することなくブラウジングできる機能は、プレイ体験を大きく改善する可能性がある。シングルディスプレイ環境のユーザーにとっては特に恩恵が大きいはずだ。
Microsoftは、ユーザーフィードバックを積極的に収集し、機能の改善に活かす姿勢を示している。フィードバックは、ゲームアシスト内の設定メニューから直接送信できるほか、Game AssistコミュニティフィードバックポータルやSNSを通じても受け付けている。
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