NVIDIAの「Blackwell」RTX 5090グラフィックボードに搭載されるGB202 GPUとRTX 5080に搭載されるGB203がそれぞれテープアウトされたようだ。加えて、以前報じられたものとは異なり、RTX 5090のVRAM構成は少し控えめなものとなるという新たな情報ももたらされた。
RTX 5090はRTX 4090から50%の性能向上か
Chiphell ForumのPanzerlied氏は、以前の情報を更新し、RTX 5090が448ビットのメモリ・バス幅を持つ事を報告している。同氏は以前、RTX 5090が512ビットのメモリ・バス幅を持つと述べていたが、これを否定した形だ。
これはつまり、以前同氏によって報告されていたメモリ構成が16個ではなく、14個のメモリモジュールになる事を意味する。GDDR7メモリを採用するとされていることから、恐らく2GBメモリモジュールを搭載するとすれば、RTX 5090は28GBのVRAMを搭載することになりそうだ。
メモリが28Gbpsを採用するか、32Gbpsを採用するかは不明だが、歩留まりの関係から28Gbpsのモジュールを採用する可能性が高いという。そうなると、メモリ帯域幅は1,568GB/sとなることになり、それでもRTX 4090(384ビット @ 21 Gbps、1,008GB/s)と比較しても50%の向上となりそうだ。これが32Gbpsのメモリだった場合、1,792GB/sとなるが、これについては現時点では不明だ。
GB202はフルスペックでは512ビットをサポートするが、GeForce RTX 5090は448ビットまでをサポートすると言うことで、NVIDIAは、GeForce RTX 5090 TiまたはSuperと言う、更に高性能な512ビットのバリエーションをリリースする計画なのかも知れない。512ビットのメモリ・バス幅を備えた場合、メモリ帯域幅は28Gbpsモジュールで1,792GB/s、32Gbpsモジュールならば2,048GB/sと、RTX 4090の実に2倍以上となる。こうしたモンスタースペックも見てみたいものだ。
GB202 | AD102 | |
---|---|---|
GPC | 12 (各GPU当たり)? | 12 (各GPU当たり) |
TPC | 8 (各GPC当たり)? | 6 (各GPC当たり) |
SM | 2 (各TPC当たり)? | 2 (各TPC当たり) |
総SM数 | 192? | 144 |
サブコア | 未定 | 4 (各SM当たり) |
FP32 | 128 (各SM当たり)? | 128 (各SM当たり) |
FP32+INT32 | 未定 | 128 (各SM当たり) |
CUDAコア | 24,567? | 18,432 |
ワープ数 | 未定 | 64 (各SM当たり) |
スレッド | 未定 | 2048 (各SM当たり) |
L1キャッシュ | 未定 | 192KB (各SM当たり) |
L2キャッシュ | 未定 | 96MB (各GPU当たり) |
ROPs | 未定 | 32 (各GPC当たり) |
メモリ規格 | GDDR7 | GDDR6X |
最大メモリバス幅 | 512ビット | 384ビット |
最大メモリ容量 | 32GB | 24GB |
Sources
- Chiphell Forum: Panzerlied
- via VideoCardz: NVIDIA RTX 5090 new rumored specs: 28GB GDDR7 and 448-bit bus
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