NVIDIAの次世代GPUシリーズ、GeForce RTX 5090およびRTX 5080の開発が最終段階に入っているようだ。Benchlifeの情報筋によると、これらの「Blackwell」アーキテクチャを採用した新型GPUの設計は9月中に確定される見込みだという。
この時期設定は、2025年1月のCES(Consumer Electronics Show)での発表を示唆する物と言えるだろう。そのため、市場への投入は、CES後まもなく、つまり2025年1月に行われる可能性が高い。特筆すべきは、NVIDIAが両モデルに対して中国市場向けの「D」バリアントを準備していることだ。これは、輸出規制に対応するための措置と見られる。
前世代では、RTX 4090Dのみが中国独占モデルとして登場したが、今回はRTX 5090DとRTX 5080Dの両方が用意されるようだ。つまり、RTX 5080も「D」モデルを用意しなければならないほど性能が高まっている可能性が考えられるのだ。
一方で、RTX 4090Dは2024年12月までに生産終了(EOL)プロセスに入る予定だという情報もある。これは、新世代GPUへの移行を加速させる狙いがあるものと推測される。
RTX 5090/5080の仕様と消費電力の新たな噂
新世代GPUの中でも特に注目を集めているのが、その消費電力だ。Benchlifeの情報筋によると、GeForce RTX 5090のTGP(Total Graphics Power)は550Wに設定される見込みだ。これは前世代のRTX 4090(450W)から22%の増加となる。一方、RTX 5080は350Wとされており、RTX 4080(320W)から9.3%の増加にとどまっている。
しかし、より高い数字を示す情報もある。著名リーカーのKopite7kimiによると、RTX 5090の最大消費電力は600Wに達する可能性があるという。RTX 5080についても400Wという数字が挙がっている。
これらの数字には混乱もあるようだ。ある情報筋は、400Wの冷却モジュールプロジェクトが一時中断または取り消されたと報告している。一方で、600Wの冷却モジュールプロジェクトは継続中だという。現在、NVIDIAは5つのGeForce RTXグラフィックカードプロジェクトを進行中であることが確認されている。
消費電力の増加に伴い、冷却システムの強化も必須となる。600Wおよ400Wという数字は、新しい冷却システムの最大放熱能力を示している可能性がある。実際のゲーミングシナリオでは、消費電力はこれらの上限値を下回ると予想される。
スペック面では、RTX 5090は24,576個のCUDAコアと512ビットのGDDR7メモリを搭載すると噂されている。RTX 5080はやや控えめながら、10,752個のCUDAコアと256ビットのGDDR7メモリを備えるとされている。
ただし、これらの情報は、NVIDIAが公式発表を行うまでは噂の域を出ないことに注意が必要だ。しかし、次世代GPUの性能向上と消費電力の増加が密接に関連していることは明らかであり、効率的な電力管理が今後の鍵となるだろう。
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