Appleが先日発表したiPhone 16シリーズに、ユーザーにとって朗報となる大きな改善が隠されていたことが明らかになった。中国の認証機関のデータによると、iPhone 16シリーズの全モデルが最大45Wの有線急速充電に対応していることが判明した。この情報はAppleの公式発表には含まれておらず、ユーザーにとって嬉しい驚きとなっている。
iPhone 16シリーズの新しい充電能力
中国品質認証センター(China Quality Certification Centre)の認証データによれば、iPhone 16、iPhone 16 Plus、iPhone 16 Pro、iPhone 16 Pro Maxの全モデルが、USB-C接続を通じて最大45Wの有線充電に対応していることが確認された。これは、前世代のiPhone 15シリーズと比較して50%以上高速な充電が可能であることを意味する物だ。
だが興味深いのは、Appleがこの大幅な改善について公式発表で触れなかった点だ。こうした改善は本来ならば大々的にアピールするのが企業姿勢としては当然と思われる。とは言え、同社は従来、有線充電速度について詳細を公表することを控えてきた経緯がある。例えば、過去数年間のiPhoneモデルは実際には25W以上の充電が可能だったにもかかわらず、Appleは20W USB-C電源アダプタでの急速充電のみを公式に言及していた。
今回のiPhone 16シリーズでは、全モデルが同じ45Wの最大充電速度に対応している点も注目に値する。これは、標準モデルと Pro モデルの間で充電速度に差をつけていないことを示しており、USB-Cポートのデータ転送速度に差を付けていることを考えると嬉しい誤算だ。
iPhone 16シリーズの45W充電対応は、前世代モデルと比較して大幅な進化と言える。iPhone 15は最大20Wでの充電に留まっており、最上位モデルのiPhone 15 Pro Maxでさえ約29Wが限界だった。この改善により、iPhone 16シリーズは0%から50%まで約30分で充電できると見られる。
しかし、45Wという数字は最大充電電力を示すものであり、実際の充電速度はさまざまな要因に影響される。通常、バッテリー残量が0%から50%の間で最も高速な充電が行われ、50%を超えると徐々に充電速度が低下する。また、デバイスの温度が高い場合も充電速度が抑制される。そのため、常時45Wで充電される訳ではないことには注意が必要だ。
加えて、MagSafe無線充電の能力も向上している。iPhone 16シリーズは、適切な電源アダプタを使用することで、MagSafe経由で最大25Wの充電が可能になった。これにより、有線・無線両方の充電オプションが大幅に強化されたことになる。
この充電速度の向上により、iPhoneはAndroidの競合機種と比較してより競争力を持つことになった。例えば、Samsung Galaxy S24シリーズと同等の充電速度を実現したことになる。これは、Appleがユーザーのニーズに応え、競合他社との差を縮めようとしている証左と言えるだろう。
iPhone 16シリーズは充電器が同梱されていない
iPhone 16で改良された45Wの急速充電を使用するためには、互換性のある急速充電器が必要となる。Appleは現在iPhoneに充電器を同梱していないため、ユーザーは別途適切な充電器を購入する必要がある。また、充電規格の詳細が明らかにされていないため、最適な充電器の選択には注意が必要だ。
とはいえ、iPhone 16シリーズの急速充電対応は、ユーザーにとって歓迎すべき進化であり、日常的な使用において大きな利便性をもたらすことが期待される。
45Wでの充電が可能でおすすめの充電器として挙げられるのが、Anker 313 Chargerだ。これはGaN半導体素材採用で小型化されており、価格もこなれていて間違いのない製品だ。
場合によってはもう1ポートあると安心と言う事であれば、こちらの製品もオススメだ。単一ポート利用時は最大25W、2ポート利用時は27W+20Wの47Wまで対応している。2ポート使用時はiPhoneの充電速度が少し落ちてしまうが、同時にApple Watchの充電なども可能だ。
3ポートで最大65Wだが、価格もセール時はお安いこちらもオススメだ。Ankerに比べると知名度が少し下がるUgreenだが、筆者も実際に使ってみて目立ったトラブルもなく品質も良いためオススメしたい製品だ。
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