Appleが本日、第7世代iPad miniを突如発表した。2021年以来、実に3年ぶりのアップデートとなる今回の新モデルは、外観こそ前モデルを踏襲しているものの、内部には大きな変更が加えられている。
3年ぶりのアップデートで高性能化を実現
最大の目玉は、iPhone 15 ProやPro Maxに搭載されているA17 Proチップの採用だ。このチップは、2つのパフォーマンスコアと4つの効率コアを備えており、前世代のA15 Bionicと比較してCPU性能が30%向上したという。また、5コアのGPUは25%のグラフィックス性能向上を実現している。
さらに注目すべきは、このチップがApple Intelligenceと呼ばれる新たなAI機能をサポートしていることだ。この機能は、文章作成や画像生成ツールを提供し、アプリ間で連携してユーザーの日常タスクを加速させるという。処理の多くはデバイス上でローカルに行われるが、より高度なモデルはAppleのクラウドサーバーを利用するとのことだ。
ディスプレイとストレージの強化
新型iPad miniは、8.3インチのLiquid Retinaディスプレイを搭載している。このLED バックライトマルチタッチスクリーンは、IPS技術を採用し、2,266 x 1,488の解像度(326 PPI)で動作する。500ニトの輝度を誇り、Apple PencilとApple Pencil Proの両方をサポートしている。
ストレージ容量も大幅に改善された。新モデルは128GBから始まり、256GB、512GBのオプションが用意されている。これは前モデルの64GBと256GBという構成から大きく進化したといえる。
接続の面でも進化が見られる。Wi-Fi 6Eへのアップグレードと、最大10Gbpsのデータ転送をサポートする高速USB-Cポートの採用が新たな特徴だ。
カメラと電池持ち
カメラ性能については、12メガピクセルのリアカメラがSmart HDR 4に対応している。前面カメラも12メガピクセルを維持しているが、A17 Proチップの画像信号プロセッサの改善により、わずかながら性能向上が期待できそうだ。
バッテリーライフについては、19.3Whのバッテリーユニットにより、最大10時間のWeb閲覧やビデオ視聴が可能とされている。これは前モデルと同等の持続時間だが、性能向上を考えると、電力効率の改善がなされていると推測される。
価格と発売日
第7世代iPad miniは現在予約受付中で、10月23日に出荷開始および店頭販売が開始される。価格は128GBのWi-Fiモデルが78,800円からスタートし、最上位の512GBセルラーモデルは130,800円となっている。前モデルが64GBで84,800円だったことを考えれば、大幅な値下げが行われており、日本のユーザーとしては歓迎できるだろう。
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