Apple Watchは今年発表から10周年(発売は2015年)を迎える。Appleはこの大きな節目でのアップデートを計画しているようだが、新たな情報では、大きなデザインの刷新は見られず、ディスプレイの大型化&薄型化と処理能力の向上に留まるようだ。Apple Watch Series 10が大幅なアップデートを予定していることが明らかになった。しかし、当初計画されていた健康機能の一部は技術的な課題により延期される可能性がある。
Apple Watch Series 10は更に快適な装着製を実現か
Apple Watch Series 10は、コードネーム「N217」および「N218」で開発が進められており、注目すべき変更点がいくつか報告されている。最も顕著な変更は、ディスプレイサイズの拡大だ。両モデルともに画面が大きくなり、大型モデルではApple Watch Ultraに匹敵する最大2インチのディスプレイを搭載する予定だという。これにより、より多くの情報を一度に表示できるようになり、ユーザーエクスペリエンスの向上が期待される。
同時に、新モデルは最大15%薄くなると報告されている。この薄型化により、装着感が向上し、より快適な日常使用が可能になるだろう。ただし、全体的な外観デザインに大きな変更はない見込みで、従来のApple Watchの洗練された美学は維持される模様だ。
性能面では、Apple Watch Series 10とApple Watch Ultra 3の両方に新しいプロセッサが搭載されるようだ。この新チップは将来的なAI機能の基盤となる可能性があるものの、現時点では「Apple Intelligence」のような高度なAI機能がApple Watchに搭載される予定はないとされている。
健康機能に関しては、血圧モニタリングと睡眠時無呼吸症候群の検出機能が計画されていたが、技術的な課題により延期される可能性があるようだ。特に血圧モニタリング機能については、正確な数値ではなく、個人の血圧の基準値を算出し、その基準値からの相対的な変化を追跡する設計になる見込みだ。これらの機能の実装には更なる開発時間が必要となるかもしれない。
睡眠時無呼吸症候群の検出はさらに大きな課題があるようで、これにはAppleが2023年から続けているMasimoとの血中酸素飽和度測定機能に関する法廷闘争が関わっているようで、解決までには時間がかかりそうだ。
Appleが長年携わっている血糖値モニタリング機能については続報がないが、恐らく今回も搭載はなさそうだ。
また、Apple Watchの製造プロセスにも変更が検討されており、一部のモデルでシャーシの3Dプリント製造が検討されている。この新しい製造方法により、生産速度の向上と環境負荷の軽減が期待される。
さらに、より低価格なモデルとしてApple Watch SEの新バージョンも開発中だ。このモデルでは、剛性プラスチック製のケースを採用する可能性があり、Samsungの Galaxy Watch FEと競合する価格帯を狙っていると見られる。
発売時期については、2024年秋のリリースが予想されているが、10周年を記念したモデルとして2025年春に延期される可能性も示唆されている。Apple Watch Ultra 3についても同時期のリリースが予定されているが、こちらはデザインの大幅な変更は予定されていない。
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