Ubisoftが「Ghostwriter」というAIツールを使って、ゲームNPCのさまざまな自然な台詞を自動生成することを発表したのに続き、Blizzard Entertainmentも最近、「Blizzard Diffusion」という独自の自動生成グラフィックツールの存在を明らかにした。これは、主にゲーム開発セッションで使用するアートコンセプトデザイン画像に使用されているとのことだ。
Blizzard EntertainmentのデザインチーフであるAllen Adham氏は、The New York Times紙が明らかにした社内レターの中で、「私たちは、ゲームの作り方や管理方法が大きく進化する瀬戸際にいるのです」と、業界のあり方が大きく変わる事を宣言し、同社が開発プロセスでゲーム環境、キャラクター、小道具のアートコンセプトを素早く作成できるようにするツールを紹介した。このツールは、Blizzard Entertainmentのコンテンツのデータを訓練し、World of WarcraftやDiabloなどのゲームのアートコンセプトを素早く作成するために使用できる。
さらに、Blizzard Entertainmentは、ゲーム開発のスピードアップやゲームコンテンツの充実のために、よりインタラクティブなNPCキャラクターをゲームに追加する機能など、その他のAI開発ツールも継続的にリリースすることを計画しており、将来的にはAIがゲームレベルの設計やコーディングの最適化、あるいは悪質プレイヤーの言動を管理できるようにすることを目指している。
Allen Adham氏は、AI技術の導入により、開発チームがよりコンテンツ制作に集中できるようになり、Blizzard Entertainmentのゲーム開発・運営に大きな変化をもたらすと期待している。
Sources
- The New York Times: A.I. May Help Design Your Favorite Video Game Character
コメント