同じOpenAIの大規模言語モデル「GPT-4」にアクセスするのに、MicrosoftのCopilotはアカウントを必要とせず(ログインしない場合は多少の制限があるが)利用できたが、OpenAIの提供するChatGPTは、無料で利用できるとは言えアカウントを作成する必要があった。だが本日より、OpenAIは無料のChatGPTにアクセスする場合にアカウントの作成が必要なくなったと発表している。これにより同社は、より幅広いユーザーにこのプラットフォームへのアクセスを提供し、AIに興味はある物のまだ利用したことのないユーザーを惹きつけようとしている。
ただし、アカウントを作成せずに利用できるのはこれまでも無料で提供されてきたGPT-3.5モデルへのアクセスのみであり、GPT-4やDALL-Eへのアクセスなどはこれまで通りアカウントの作成と有料サブスクリプションプラン「ChatGPT Plus」への加入が必要となる。
OpenAIは、AIモデルの訓練と改良のためにユーザーの入力を引き続き使用する可能性がある。しかし、ユーザーはアカウントを持っているかどうかに関わらず、設定によってこのデータ収集プロセスからオプトアウトできるようになる。
登録の変更と同時に、OpenAIは、潜在的な悪用を防ぐことを目的とした措置として、OpenAIは、より幅広いカテゴリのプロンプトをブロックすることを含む、「このエクスペリエンスのための追加的なコンテンツ保護措置」を導入したとしているが、具体的な詳細は不明だ。
アカウントを必要としないことは手軽なアクセスを提供するとは言え、もちろんアカウントにログインすることの利点もある。登録ユーザーは、チャット履歴を保存して確認したり、興味深い会話を共有したり、音声対話やAIにカスタム指示を与える機能などの追加機能にアクセス出来、より便利に利用できる。常用するならばアカウントを作成するのが賢明だろう。
OpenAIは、185カ国で毎週1億人以上がChatGPTを利用していると述べている。トラフィックを追跡するSimilarWebによると、2月の推定訪問者数16億人のChatGPTは、GoogleがGeminiのリリースにより勢いを増しているが、最も利用されているAIチャットボットの地位に君臨し続けている。とはいえ、そのトラフィックは、推定訪問者数が18億人を突破した2023年5月の最高値から落ち込んでいる。
Source
- OpenAI: Start using ChatGPT instantly
コメント