Intelが先日発表したモバイル向けプロセッサ「Lunar Lake」は、Intelの発表では2024年第3四半期に、ホリデーシーズンに間に合うように搭載PCが出荷されると述べられているが、Computexを訪れたOEMの一つLG Electronicsの幹部の1人がLunar Lakeの出荷時期に関して興味深い発言をしているようだ。
Intelに何か問題が起きている可能性
ZDNet Koreaの記事よると、LG Electronics IT部門長のYoon-seok Lee氏はComputexの会場で新製品の視察を行っている際にインタビューを受けたが、Lee氏はIntelの次期Lunar Lakeプロセッサに関して、リリーススケジュールでIntelが競合他社に遅れを取っていることへの懸念を表明した。
Lee氏は「Lunar LakeはAMDおよびQualcomm(Snapdragon X Elite)と比べて約半年遅れているため悩んでいる状況です」と、ZDNet Koreaに対し述べている。「Intelは製品発売の遅延があまりない会社だが、Intelも悩みが大きいと思います。製品発売スケジュールは我々よりもIntelとMicrosoftにかかっています。次期製品を他社より早く出したいですが、我々のエンジニアの努力次第です」と付け加えた。
Lee氏の発言がIntelから明かされている製品出荷スケジュールに基づくものであれば、Lunar Lakeは競合他社から半年出荷が遅れることになる。QualcommのSnapdragon Xチップを基準に考えれば12月、AMDのAI 300プロセッサ搭載PCと考えれば、2025年2月にまで遅延することになる。
LGの幹部によれば、Intelが競合他社よりも遅れるのは通常ではなく、Intel陣営で何か問題があることを示唆している。Lunar Lake CPUは、Intelにとって新しいアーキテクチャと新しいパッケージレイアウトを採用した画期的なデザインのプロセッサであり、TSMCのN3BとN6という2つの主要ノードを使用して製造される。この画期的なデザインが逆に足かせになっているということだろうか。
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