GitHubは、ソフトウェア開発の未来は、AIがその多くの工程において人間の開発者の支援を行うようになると考えており、その一つの形としてCopilotを搭載したAIエージェントが、自然言語によるやりとりでソフトウェア開発の様々な支援を行ってくれる新たな開発環境「GitHub Copilot Workspace」を発表した。
GitHubは、開発者にとってソフトウェア開発の最大の課題は最初の段階にあると指摘する。開発者はCopilot Workspaceはこの最初の段階から関わり、開発者の支援を行ってくれるのだ。開発者はCopilot Workspaceに対して、自然言語によるプロンプトを通じてプロジェクトで何をしたいかを説明することができる。プロンプトを受け取ったCopilot Workspaceは、どのように始めれば良いかを提案し、ステップバイステップ形式でのプロセスを自然言語によって提供する。
![3 Plan of Action Zoom with BG](https://xenospectrum.com/wp-content/uploads/2024/04/3-Plan-of-Action-Zoom-with-BG-1024x607.jpg)
ユーザーはCopilotから受け取った提案を編集し、提案に満足したらCopilot Workspaceでコードを直接実行し、基盤となるGitHub Codespaceにジャンプして、最終結果に満足するまですべてのコード変更を微調整し、プロジェクトを完了できる。
![4.1 Run code in Copilot Workspace v3](https://xenospectrum.com/wp-content/uploads/2024/04/4.1-Run-code-in-Copilot-Workspace-v3-1024x604.png)
OpenAIのGPT-4 Turboモデルに支えられたWorkspaceは、GitHubのレポやレポ内の特定のバグがあれば、レポのコメントや課題への返信、より大規模なコードベースを理解した上で、バグを潰したり新機能を実装したりする計画を立てることができる。開発者は、バグ修正または新機能のための推奨コードと、そのコードを検証しテストするために必要なもののリストを取得し、さらに編集、保存、リファクタリング、または元に戻すためのコントロールを取得する。
提案されたコードはWorkspaceで直接実行し、外部リンクを介してチームメンバー間で共有することができる。チームメンバーは、Workspaceに入れば、自分の好きなようにコードを改良したり、いじったりすることができる。
Copilot Workspaceは既にテクニカル・プレビューに入り、モバイルを含む様々なデバイスに最適化されている。
ただし重要なのは、プレビュー版であるため、WorkspaceはGitHubのIP補償ポリシーの対象外である点には注意が必要だ。これは、使用しているAI生成コードが知的財産権を侵害しているという第三者からのクレームに直面した顧客の弁護士費用を支援することを約束するプログラムが適用されないと言う事になる。
GitHubはブログ投稿で、テクニカルプレビュー終了後はCopilot WorkspaceはGitHubリポジトリやライブラリに統合されると述べている。
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