Googleが現在開発中の次期Pixelスマートフォン「Pixel 9」シリーズについては、既に実機の流出によって、その外観や一部のベンチマークテストが実行され、多くの情報が明らかにされてしまっているが、今回新たにGeekbench 6でのベンチマークテスト結果がリークされた。ただし、この数字は本来の性能を表してはいないかも知れない点で注意が必要だ。
Tensor G4の微妙すぎるベンチマーク結果は本来の性能を表していない可能性
既にロシアの情報サイト「Rozetked」において、Pixel 9、Pixel 9 Pro、そしてPixel 9 XLと思われるデバイスのAntutuベンチマークテストがテスト機の実機で行われて公開されている。そちらの結果もあまりパッとしない物だったが、今回のGeekbench 6でのベンチマークテスト結果もまたパッとしない物だ。Pixel 9とそのTensor G4のシングルコア・スコアは1653ポイント、マルチコア・スコアは3313ポイントだった。
ただし、GoogleはそもそもこれまでTensorチップでQualcommやMediaTekと言ったライバルの提供するチップと比較して、性能面では大きく劣る物しか出してこなかったため、ベンチマークテストの結果がふるわないこと自体は驚きはしないが、Pixel 8(シングルコア・スコア1700前後、マルチコア・スコア4300前後)よりも悪いため、今回のベンチマーク結果はPixel 9の実際の性能を表してはいないだろう。
ただし、Tensor G4チップのコア構成などが明らかにされており、そういった面では示唆に富む物でもある。
プライムコアは3.1GHzの物が1コア、パフォーマンスコアは2.6GHzの物が3コア、そして、高効率コアは1.95GHzの物が4コアだ。また、Pixel 9に8GBのRAMが搭載され、Pixel 8のGPUでもあるMali-G715が搭載されていることも確認できる。
果たして8GBのRAMでGoogleが進めるオンデバイスAI駆動がどの程度可能になるのかは不明だが、Pixel 8では最近のFeature Dropで、以前はサポートしないと言われていたGemini Nanoによる一部のAI機能が利用できるようにもなっている。
Tensor (Gen 1) | Tensor G2 | Tensor G3 | Tensor G4 | |
---|---|---|---|---|
プライムコア | Cortex-X1 (2.8 GHz) x2 | Cortex-X1 (2.85 GHz) x2 | Cortex-X3 (2.91 GHz) x1 | Cortex-X4 (3.1 GHz) x1 |
パフォーマンスコア | Cortex-A76 (2.25 GHz) x2 | Cortex-A78 (2.35 GHz) x2 | Cortex-A715 (2.37 GHz) x4 | Cortex-A720 (2.6 GHz) x3 |
高効率コア | Cortex-A55 (1.8 GHz) x4 | Cortex-A55 (1.8 GHz) x4 | Cortex-A510 (1.7 GHz) x4 | Cortex-A520 (1.95 GHz) x4 |
Sources
- Geekbench Browser: Google Pixel 9
- via Quadrans Muralis
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